「ツボにはまる」「思うツボ」「ツボを心得る」など、
ツボという言葉は私たちの日常会話に案外よく出てくる言葉ですが、
一体ツボってどういうものなのでしょうか?
ツボというのは、古代より身体の特定の部位に刺激を加え、症状が改善することが分かったポイントを集約したものです。
東洋医学では内臓のことを五臓六腑とあらわしますが、この五臓六腑の調和によって建康が保たれると考えます。
この五臓六腑を結びつけ、生命エネルギーである気を送るシステムのことを「経絡」と言います。
この「経絡」上にあるのがツボがあり、経絡はツボとツボを繋ぐ道筋でもあります。
そのため、ツボは正式には「経穴」と呼ばれます。
ツボは経絡上の気血(生命エネルギーや血液)が集まる場所と同時に、外界との接点でもあります。
そのためツボを刺激することで、経絡を通じて刺激が体内に伝わり治療することができると考えるのです。
それぞれのツボにはそれぞれ異なる働きがあり、漢方薬を処方するように組み合わせが可能です。
また最近では、西洋医学的にもいくつかのツボの働きが検証され、報告されています。
・血液循環の改善作用
・消炎や鎮痛作用
・自律神経のバランスの回復作用 など
ツボ療法は古代中国をはじめ、古代インドやヨーロッパでも似た治療方法があったという説もあります。
目には見えないツボですが、古くから体の不調を整えるために取り入れられてきたものなんですね。
自宅でできるツボ押しは手軽に取り入れることもできるので、漢方と共におススメです☝