桜も開花し、春の訪れを感じるようになりましたが皆様いかがお過ごしでしょうか。
春は自然界の陽気の上昇に従って体内の陽気の生長が促される季節です。
春を元気に過ごすために旬の食べ物をとりいれてみませんか。
旬の食べ物は新鮮で栄養価も高く、その時期に起こりやすい体調不良をカバーする効能が期待できる成分が多く含まれています。
春の食べものは、寒い冬の間に溜まった老廃物を排出させる効果や、新陳代謝を高める効果が期待できます。
春の野菜は、 少し苦みがあるものが多く、 苦みは体 を解毒し、体内をきれいにして くれます。
タラの芽や つくし、ふきのとうの苦さは熱を冷ましたり、湿を取り除いて 気血の働きを活性化させる働きがあります。
(摂 り過ぎると冷え過ぎてしまいますのでご 注意ください。)
また、春が旬の魚介類は産卵期を迎えていることが多く、うまみ成分を多く含んでいておいしく頂けるものばかりです。
春が旬の食材はどのようなものが挙げられるのでしょうか。
4月に旬を迎える食材をご紹介します。
- たけのこ 寒/甘
春が旬の食材の代名詞ともいえるたけのこは、竹の地下茎から出てくる若い芽のこと。
不溶性食物繊維であるセルロースが豊富で、腸を刺激して排便をスムーズにするほか、水分と一緒に体に不要なものを吸着して排出しくれます。
香りがよく、シャキッとした歯ごたえが楽しめるたけのこは、うま味成分のグルタミン酸も豊富です。
お吸い物や煮物、炊き込みご飯にいれて、春限定のおいしさを楽しんでみてください。
- 新玉ねぎ 温/辛
新玉ねぎの旬は、3~4月ごろです。秋に種を蒔いた玉ねぎの収穫時期は5月ごろですが、その玉ねぎを早取りしたものを新玉ねぎといいます。新玉ねぎは収穫後すぐに出荷するため、通常の玉ねぎよりも皮が薄いところが特徴です。
水分を多く含み甘みが強いため、生食もおすすめです。
玉ねぎの香りや辛味成分の硫化アリルは体内でアリシンに変化します。そしてアリシンはエネルギー代謝を活性化し、血液をサラサラにしてくれる効果などが期待できます。
この硫化アリルは熱と水に弱いため、生で食べられる新玉ねぎであれば摂取しやすい所もオススメです。
- フキ 涼/苦辛
食物繊維やカリウム豊富で便秘や浮腫みの改善。
特に肺や大腸の熱をとったり咳や痰を発散させてくれるのでおすすめです。
旬のフキは、煮物や炒めものにするのがおすすめです。フキはアクが強いので、下茹でをしてから調理しましょう。
- アスパラガス 平/苦甘
アスパラガスの旬は4月~6月。
アスパラギン酸というアミノ酸が豊富で、疲労回復やスタミナ増強におすすめです。
抗動脈化成分であるルチンは穂先に多く含まれており、ビタミンcも豊富です。
元気や潤いが欲しい時にオススメの食材です。
- さわら 微温/甘
春に旬を迎えるさわらは、さっぱりとした味わいが特徴です。
さわらには体に必須の栄養素であるDHA(ドコサヘキサエン酸)や、中性脂肪の低下・動脈硬化の予防につながるEPA(エイコサペンタエン酸)など豊富です。たんぱく質やビタミンB2も多く含まれているため、補血効果により疲労回復や皮膚や粘膜の機能を正常に保つ効果が期待できます。西京焼きにして食べるのがおすすめです。
- ハマグリ 寒/苦鹹
ひな祭りの献立に登場するハマグリは産卵期前の3~4月頃が最も栄養が蓄えられうまみ成分が豊富です。
痰湿によって現れるかたまりやしこりを解消してくれる効果も期待できます。
お吸い物や炊き込みご飯だけでなく春アスパラガスとの蒸し炒めもオススメです。
旬の食材を取り入れて健康に過ごしましょう。