陰気ようやく重なりて 露こごりて白色となれば也
9月の8日頃と言えば暦の上では、秋らしい気候になってくる白露(はくろ)。
放射冷却が起こることで朝露となり、それが白く輝いて見える様子を表していると言われます。
空気の乾燥や、冷えが始まるこの頃から秋の養生として「肺」を労わることが大切です。
肺は乾燥に弱く、夏に汗で失った潤いと元気が損なわれたままでは、より体調を崩しやすくなってしまいます。
失った潤い=陰を補うには、白い食べ物がオススメです。
山芋や白ごま、蓮根、大根、梨など
山芋は、胃腸の調子も整えてくれ気を補う力もあります。
大根は、喉が乾燥し炎症を起こしてしまった時、熱を取りながら潤してくれる食材です。
サンマやイワシなどの秋に旬をむかえる魚介類も栄養豊富で秋の弱りやすい身体に良いとされています。
日常生活では、日が落ちるのが早くなり体内時計が狂いがちなので、早寝早起きを心がけ一日ごとにリセットできるようにしましょう。
芸術の秋、食欲の秋、スポーツの秋とも言いますが、秋は感傷的な感情になりがちです。
アウトドア派、インドア派、それぞれの楽しみ方でポジティブに心を切り替えて楽しく過ごすことが、悲しい感情によって損なわれてしまう肺を元気に保つ秘訣です。
福岡で秋を楽しむイベントの1つに「放生会(ほうじょうや)」があります。
今年の放送会は、9月12日~18日の7日間にわたり、様々な神事や数多くの神賑わい行事が執り行われます。
多くの屋台が立ち並び、演舞などの催しも毎日行われています。
「万物の生命をいつくしみ、殺生を戒め、秋の実りに感謝する」お祭り。秋の楽しみとして参加されてみてはいかがでしょうか。