5月生まれの人の誕生花は、『芍薬』です。
『芍薬』は華やかな姿と芳しさで、
年々、人気が高まっています。
花言葉についても紹介しましょう。
『芍薬』は、その華やかな風貌からは、
想像がつきにくい花言葉をもっています。
花色ごとにも、花言葉があるようです。
ピンク…はにかみ
赤…誠実
白…幸せな結婚
これらの3色を使ってウエディングブーケにしたら、
とっても素敵ですよね。
『芍薬』のふるさとは、
中国北東部やモンゴル、朝鮮半島北部などの一帯です。
もたらされた時期については諸説あり、
奈良時代に漢方薬の材料として、
渡来したという説もあるようです。
芍薬自体の花の美しさから、
園芸用の花としても親しまれていますが、
実は…生薬としても多く使われています。
根の部分に含まれるペオニフロリンと言う成分は、
消炎や鎮痛、抗菌や止血、抗けいれん作用があります。
痛みを抑えて血を補い、
筋肉の緊張を和らげる効能があるため、
冷え性や貧血、生理の不調などの
女性特有の症状にも効果があります。
更年期障害、産前産後の諸病、
急性の筋肉のけいれん、
神経痛などの改善も期待できます。
漢方薬としてはよく使われる物で、
多くの漢方方剤に配合されています。
★芍薬を含む有名な漢方薬と効能は…
・当帰芍薬散…
貧血、倦怠感、更年期障害、月経不順、月経異常、不妊症
・葛根湯…
風邪の初期症状、寒気、肩こり、筋肉疲労、頭痛
・芍薬甘草湯…
こむらがえり、胃腸の痛み、神経痛
…などがあります。
生薬には、乾燥させた根を用いますが、
花びらの方は、ハーブとしてお茶にして飲んだり、
香りは香水やフレグランスにと利用されています。
美人を例えるときにも使われる芍薬は、
女性にうれしい成分を多く含んでいるようですね…。