ネギは、基本的には通年市場に流通していますが、
最も甘く美味しくなるのは晩秋から春先になり、
まさに今が旬の時期と言えます。!
『栄養は葉ネギ、薬効は長ネギ』と言われるように、
同じネギでも、主に緑の部分を食べる葉ネギと、
主に白い部分を食べる長ネギとでは、
味だけではなく
含まれている栄養素にもそれぞれ違いがあります。
◎主な栄養成分◎
・ビタミンA/C「葉ネギに多い」
・βカロテン「両者ともに多い」
・カルシウム「葉ネギに多い」
・アリシン(硫化アリル)「長ネギに多い」
これらはどういう効能がある栄養素なのか、
一つずつ見ていきましょう。
★ビタミンA
ビタミンAには、視機能を改善する効果(目の健康)や、
皮膚や粘膜を健康に保つ効果、抗酸化効果などが期待できます。
免疫力を向上させる効果もありますので、風邪の予防になります。
★ビタミンC
また、ビタミンCにも、
老化や喫煙・ストレスや紫外線などで発生した、
活性酸素から体を守ってくれる、抗酸化作用の働きがあります。
他にも、鉄分の吸収を助ける効果や、
コラーゲンを合成して健康な肌を作るという働きがあります。
★βカロテン
βカロテン(ベータカロテン)は、
葉ネギ・長ネギの双方に含まれ、
強力な抗酸化作用の力を持つ栄養素です。!!
体内でビタミンAが不足した際にも、
必要分をβカロテンがビタミンAに変換して補うなど、
優れた役割を果たしている栄養素です。
βカロテンの効能は、視力の維持、
皮膚や粘膜の健康維持、免疫機能の正常化、
美肌効果、体の成長促進、がん予防などが挙げられます。
★カルシウム
ネギの緑の部分にはカルシウムも、
他の緑黄色野菜に負けず劣らず豊富に含まれています。
100g当たりのカルシウム含有量は、
人参やほうれん草などにも負けていません。
カルシウムは人や動物の歯や骨格の成長、
維持にとても大切なミネラル分です。
★アリシン(硫化アリル)
硫化アリルは別名アリシンと呼ばれ、
ネギを始め、たまねぎやにんにく、にらなどの
ユリ科の植物に含まれる栄養成分です。
ネギでは香りの強い白い部分に多く含まれています。!!
あの目にしみる強い殺菌成分が、
病原性のカビや細菌を殺菌するのに絶大なパワーを発揮します。
まさにこのアリシンが、
風邪の原因菌をやっつけてくれる働きをしてくれるわけです。
その他にもアリシンには、
ビタミンB1の吸収を助ける働きがあります。
ネギを納豆や豚肉などのビタミンB1を多く含む食材と
一緒に摂取することで、
疲労回復や肩こりの軽減、血行促進、冷え性の予防、
血液をサラサラにするなどの効果が期待できます。
まさに『ネギパワー』ですね。(^^)/