基礎体温とは、人間が生きていく上で必要最低限のエネルギーを使っている時の体温のことを言います。
つまり身体が活動的に動いておらず、休んでいる時の体温のことです。
今回は、月経がある方向けの内容になりますが、
基礎体温を測ることでひと月の身体、心、肌の調子などが分かるようになり、毎日のケアにも役立ちます。
月経初日~約2週間は『低温期』と言われる期間で、女性ホルモンのエストロゲンが分泌されます。
理想的な低温期の体温は36.4℃前後。
基礎体温には個人差がありますのであくまで目安です。
エストロゲンの分泌がピークになると排卵が起こり、
排卵後~約2週間は『高温期』と言われる時期へ移ります。
この時期は女性ホルモンのプロゲステロンの分泌が増加されます。
理想的な高温期の体温は36.8℃前後。
これも個人差があります。
低温期と高温期の差はおおよそ0.3~0.5℃程度、これを交互に繰り返します。
低温期と高温期の基礎体温の変化によって、どう身体や心に変化があるのかというと…
【低温期の始まりは月経】
女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンが急激に低下することにより、体温が下がります。
身体全体の血行が悪くなり、冷えや月経痛を感じることがあります。
また月経の出血により、貧血気味になり、だるさを感じることも。
【月経が終わるとポジティブ期】
エストロゲンの分泌が増えだし、副交感神経も優勢になるため心が安定してきます。
血行もよくなるので、肌や髪に艶が出てき、ダイエットを行うにも効果が出やすい時期。
【排卵日を境に高温期に突入】
月経初日から約2週間後に排卵日を迎えます。
排卵日頃から体調もだんだん不安定になってきます。
中には排卵痛がある方も。
女性ホルモンバランスが急激に変動するため、気持ちの起伏が激しくなったり、
お肌の調子もイマイチです。
【高温期後半はPMSがある方も】
高温期後半の月経前1週間は胸の張りや便秘、眠たくなったり、イライラ、むくみなど
様々な不調に悩まされます。
そしてまた月経を迎えるという周期です。
こう見てみるとひと月の約4分の3は何かしらの不調があるのですね。
もちろん個人差がありますので、不調を感じず、快適に過ごしている方もいますが、
何かしら不調を感じているのであれば、身体を整えることでこれらの不調を軽減することもできますし、
またはご自身の体調を事前に把握することでスケジュール調整をしたりすることもできます。
【基礎体温の測り方】
①夜寝る前に、お布団の近くに体温計を置いておく
②朝、目覚めたら起き上がらずにすぐ舌の下で測定する
出来る限り、毎日同じ時間で、1ヶ月だけでなく、2ヶ月、3ヶ月…と続けてみましょう!
身体の整え方に関しては、これまでのブログの内容や今後アップするものを参考にしていただければと思います。
まずは自分自身を知るという意味で基礎体温をつけ始めてみませんか?
今まで知らなかった身体の変化を知ることは面白いですよ!