中華料理のデザートに必ずといって良いほど出される杏仁豆腐
あまり知られていませんが、実は杏仁豆腐は、秋の薬膳を代表するメニューなのです。
中国の伝統医学である、中医学の食養生には「体質、季節の変化、風土にあう食物を選ぶことが大切である」という考え方があります。
中医学でいう秋とは、二十四節気の8月初旬の立秋から処暑、白露、秋分、寒露を経て10月下旬の霜降までの約3カ月間を指します
お盆が過ぎて虫の音がますます甲高くなってくると、それまでの暑さから、朝晩に心地良い涼風を感じられるようになります。
やがて昼と夜の長さがほぼ同じになり、秋の七草が咲き揃い始め、更に作物の収穫、紅葉の時期へと移り変わっていきます。
寒い冬を迎えるための準備をする時期でもあります。
秋は、燥邪により空気が乾燥し、呼吸器と美容にダメージを与える季節です
薬膳では、
①乾燥から、気道・皮膚を守る
②夏の暑さで弱った胃腸をいたわり、冬の寒さに備え滋養をすること に重点をおきます。
◆五行の五季
秋に関連するのは、 「金・肺・大腸・皮・鼻・白・辛」 です。
肺は、呼吸に関係した働きをしており、鼻から入った空気の通り道になるため直接外気の影響を受けやすい臓器です。
肺の状態は、皮膚や鼻にも影響を与えるといわれます。
そこで、夏に消耗した体液と、秋の乾燥に備えて、体液を補充して肺に潤いを与える食材= 体全体の潤いの素である「陰」を増やす食材を選びます。
肺が潤えば肌や鼻も同時に潤すことが出来ます
肺に働くといわれる「白色」の食材を中心に選ぶと良いでしょう。
「辛味」は、気の巡りを良くして肺の働きを助けてくれるので、程よく取り入れたい食材ですが、刺激の強い辛味で温熱性の食品は、体の乾燥を促進するので避けるようにしましょう。
白の食材には、長芋、白きくらげ、れんこん、ゆり根、きのこ、くわい、松の実、ピーナツ、鴨肉、豚肉などがあります
中でも杏仁豆腐は、喘息や咳の治療薬である杏の種の粉末を使った、体を潤す効果のある薬膳料理なのです。
秋の市場に出回る旬の野菜・果物は、乾燥から肺を潤してくれるこれらの「白い食材」が多い事にお気付きでしょうか
胃腸を守る食材と一緒にメニューに上手に取り入れて、乾燥に負けない体と瑞々しいお肌作りをしましょう
秋の薬膳レシピ【豚と山芋の塩麹炒め】
①豚肉は食べやすい大きさに切り、塩麹につけておく
②クコの実は、水で戻しておく
③山芋は皮を剥き4cmの拍子切りにして電子レンジで1分半?2分加熱する
④長ネギは長さ2cmの斜め切り、エリンギは4cmくらいの短冊切りにする
⑤みじん切りにしたにんにく、生姜を、油を引いたフライパンで炒め、香りが出たら豚肉、長ネギ、エリンギを炒める
⑥材料に火が通ったら山芋と銀杏を加え、塩・こしょうをする
⑦酒をふりかけ、最後に醤油を加えて味を馴染ませる
⑧ごまとクコの実を盛りつける
[2人分] 豚ロース(赤身)80g・塩麹20g・山芋100g・葱40g・エリンギ30g・茹で白果(銀杏)10g・にんにく5g・生姜5g・料理酒5cc・濃口醤油6cc・こしょう少々・白炒りごま1g・クコの実2g・大豆油5g
季節に合った体に良い食材をぜひプラスしてみて下さいね
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