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気の巡りと食欲

2023.05.12

気血水というのは、東洋医学独特の考えです。

生命活動のエネルギーと言える「気」、全身に栄養を届ける「血」、潤いを与える「水(津液)」。
どれも過不足なく全身に行き渡っていることで健康を保つことができます。

特に「気」は滞ることなく体中をめぐって、私たちを動かすエネルギーとなります。
そして気は心のバランスをコントロールする働きもあるため、気の流れが安定していると心と体もバランスよく気持ちよく過ごせます。

気の不調として、よく挙げられるのは流れずに詰まってしまうような状態で「気滞」と言い、最大の原因は精神的ストレスによるものだとされています。

・イライラしやすかったり怒りっぽい
・片頭痛が起こりやすい
・のどが詰まったような不快感を感じる
・ガスがたまり、おなかがはる

こういった症状を感じる場合が多く、また、代謝が下がって痩せにくく、体がむくみやすくなることも「気滞」の特徴と言えます。

このままの状態で放置すると、さらにストレスに弱くなる他、血流不良や免疫機能の低下などの全身症状に繋がっていきます。体質でなくても、ストレスオーバーになると気滞気味になります。

食事量も気をつけるべき点です。ストレス食いという言葉があるように過剰に食べてしまう時があります。


これは、物を食べる行為自体が副交感神経を刺激するので、ストレスによって過剰になった交感神経から副交感神経を優位にする為の体の防御反応とも言えます。
そういった場合、次々に口に運んでしまい噛む回数が減ったり、あまりお腹が空いてなくてもつい食べてしまうという状態になっていることも。
体の為の量は腹八分目。もうちょっと食べれるな、くらいがちょうどいいです。

 

逆にストレスにより食欲不振や胃の痛みになってしまうパターンもあります。
肝胃不和と言って、ストレスで肝が損なわれることで、自律神経が支配している消化器の脾胃の働きにも悪影響が出てしまうことで、「ストレスで胃が…」という台詞が出る時、肝胃不和になっています。

自分では食欲のセーブが出来ない、もしくは気持ちの面から胃腸に影響が出やすいという方は、気の巡りを整えることで症状改善に繋がる可能性もあります。

漢方養生で、今を快適に過ごすお手伝いが出来ますように…。気になる方は一度ご相談ください。

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