健康を保つ上で必要とされる項目に『睡眠をしっかりと取れているか』は、ほとんどの場合含まれています。
日本人=(イコール)働き者と言われますが、実際に就労者の睡眠時間を国で比較してみると日本は非常に短い数値となっています。特に女性の平均は男性よりも短く、慢性的な睡眠不足の方が多いと言えますね。
【参考】睡眠と生活習慣病との深い関係
日中にやってくる眠気の原因として、睡眠不足の他に気と血の不足があります。
気(気力、体力)不足の体質を気虚と言いますが、特に胃腸が弱い方はこの気虚に当てはまりやすいです。 食事を消化する為に要する力(気)が足らず、血流が胃腸に集中することにより食後に強い眠気に襲われます。
そして血虚は血液不足も含む為、女性は生理により血(けつ)を消耗します。
それに加え、血は自律神経を整える為に必要不可欠ですので、血虚体質の方は自律神経が乱れやすく熟睡ができず、睡眠の質低下にも繋がります。
よって、睡眠時間が取れていても疲れが取れず、体が休息を求めて眠気が起きやすくなってしまいます。
血虚には、血を補うことが必要です。
食事では、鉄分と吸収を助けてくれる栄養素を意識するのがいいでしょう。
動物性たんぱく質は、赤血球やヘモグロビンの材料となる大切な栄養素です。
魚介類、肉類、卵、大豆製品など
ビタミンCは、鉄分が身体で利用されるために必要な栄養です。
レモン、イチゴ、キウイ、みかん、ブロッコリー、パプリカなど
ビタミンB12も正常な赤血球を作るためにプラスするのがオススメです。
レバー、魚介類、しじみ、あさりなど
漢方も血を補う当帰や地黄を含む処方をご提案することが多いです。
ただ、胃腸が弱い方は負担になる生薬もありますので、体質に合わせた処方を選ぶことが重要です。
他にも、気の巡りが悪い場合や水がうまく流れずに冷えがひどくなっているなど、血虚と他の原因を併せ持っている方もいらっしゃいます。
ご自身の体に合わせた方法で、すっきり気持ちのいい日々を目指しましょう。