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日々薬草の森はくすい堂で、
漢方、養生を中心にサポートをしてる
福岡の国際中医師・一般社団法人認定の
子宝カウンセラーステキに先生です
生きていく上でとても大切な「食」。
今回は「夏の食養生」を紹介します。
中医学には「薬食同源」という考え方があり、体に良い食材を日常的に食べていれば、健康を維持出来ると考えます。
体質や体調、季節に合わせ、食材の性質や効能を活かした食事で、病気の予防や健康を保つことを目指すのが「食養生」です。
夏の食養生のポイントは以下の通りです。
体内の熱を取る
体内の水分代謝を高める
胃腸の働きを高める
では、どのような食材が良いのでしょうか?
すぐに使える身近な食材から紹介します。
1.体内の熱を取る食材
旬の夏野菜や果物の多くは、体内の熱を冷ます作用があります。
水分も多く含み、汗として出てしまった水分を補充してくれます。
旬の食材は、良い「気」をたくさん持っています。
美味しくいただきましょう。
トマト、きゅうり、なす、ゴーヤ、レタス、スイカ、パイナップルなど
苦味や濃い緑の食材は、体内の余分な熱を排出する作用があります。
ゴーヤ、青梗菜、グレープフルーツ、緑茶など
涼性(体のほてりを鎮める性質)の食材には、
そば、小豆、緑豆、はと麦、豆腐、空心菜、瓜類、バナナ、海藻類、カニなど
2.体内の水分代謝を高める食材
湿気の多い夏。
体内に余分な水分が溜まると、消化機能が低下します。
利尿作用のある食材で、余分な水分を排出しましょう。
瓜科や豆類は水分代謝を高め、利尿作用が高い食材です。
きゅうり、ゴーヤ、冬瓜、ズッキーニ、とうもろこし、レタス、なす、ジュンサイ、はと麦、小豆、緑豆、スイカ、メロン、ぶどう、鮎、海藻類など
3.酸味の食材
酸っぱいものには収れん作用があり、汗の出過ぎを抑え、食欲アップや胃腸の調子を整えます。
梅干、酢、夏みかんなど
4.心を安定させる食材
夏の暑さは、心臓やメンタルにも負担をかけます。
寝苦しさから眠りが浅くなり、神経も高ぶりがち。
心を安定させる食材も取り入れましょう。
なつめ、黒豆、小魚、貝類、牛乳など
5.胃腸の働きを高める食材
夏は冷えと湿気により、胃腸の働きが弱まりやすい時期です。
胃腸の働きを高めましょう。
うるち米、豆類、かぼちゃ、じゃがいも、さつまいも、山芋、とうもろこし、オクラ、枝豆、しいたけ、なつめ、発酵食品など
消化が良い、薄い味、温かいものは胃腸の働きを高めます。
また、脂っこい、濃い味、甘いものは、体内に熱や湿気を生み、胃腸に負担をかけるので控えましょう。
生もの、冷たいものは胃腸を冷やし機能を低下させます。
体を温める食材や香辛料を合わせましょう。
土用の丑の日といいますが、鰻は脂もたっぷり。
胃腸の弱い人は注意が必要です。
消化不良を起こし、逆に不調になることもあります。
6.薬味を活用して冷え防止
夏野菜や冷たい料理の食べ過ぎは、体を冷やし過ぎてしまいます。
体を温める食材を薬味として活用し、冷え防止・消化促進をしましょう。
蕎麦(体を冷やす作用がある)には、たっぷりの薬味を乗せて食べましょう。
生姜、長ねぎ、紫蘇、みょうが、わさび、山椒など
そして、何より基本なことは、良く噛むことです。
良く噛むことで食べ物自体の温度が上がり、胃腸への直接的な冷えが軽減されます。
消化も良くなり、胃腸への負担も減ります。
今回ご紹介したのは、すぐ手に入る食材ばかりです。
日々の食事を少し意識すること、その積み重ねが大事ですね。
心にも身体にも美味しい食事を楽しみましょう
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