先日放送された『桜井・有吉THE夜会』では「倒れられない人の体調管理術」がテーマになっていました。
その中で紅白出場アーティストであるBE:FIRSTのLEOさんが漢方を愛用されていましたが、多忙を極めるアーティストにも漢方が役立っていることを知れてとても嬉しかったです。なんと24種類もの漢方を持ち歩いているそうで、一流のボーカリストだけあって喉をケアするものも多く持参されていました。
そこで取り上げられた漢方をいくつかご紹介していきます。
①響聲白龍散
この商品は健康食品のため、含まれる生薬について説明します。
余甘子:痰の多い咳や喉の痛み、声が出ないといった症状を改善します。
細菌抑制、抗炎症及び抗ウイルス作用などの薬理作用があるとされます。
桔梗 :痰が多い咳、喉の痛み、黄色い痰などを改善します。
甘草 :肺を潤し咳を止め、体を緩めて痛みを止めます。
珍珠 :熱を冷まし潤すことで、気持ちを落ち着けたり、目の充血を治します。
銀耳 :体液を増やし、疲れて出る咳や口の渇きを治します。
茶葉 :体の熱を冷まし、頭痛や鼻詰まり、眩暈、目の充血を治します。
全体的に熱を取りながら喉を潤す生薬が多く含まれています。声を使う仕事や趣味をされている方に愛用されている商品です。
②ササクールA(響声破笛丸)
効能効果として、しわがれ声、咽喉不快がある医薬品です。
全体的に炎症を止める働きのある生薬が多いので、喉の使い過ぎなどによって喉に炎症を起こしている時にお勧めです。
「大声で歌を歌って声が出なくなった時」、「平素のどが弱く、直ぐ声がかれる」などの症状のときに口に含んで、溶かしながら使用するのがお勧めです。
こちらの商品も声を使う仕事や趣味をされている方に愛用されています。
③銀翹散
喉の痛みを伴うカゼの初期症状に使うことができます。
効能効果は、かぜによるのどの痛み・口(のど)の渇き・せき・頭痛。
赤いカゼと言われる熱感を伴うカゼに使われます。(他に悪寒がするカゼを青いカゼ、胃腸が弱るカゼを黄色いカゼと呼びます。)
熱感がある時だけでなく、少し寒気がする時のカゼにも有効で、喉から体調崩す方にお勧めです。カゼやインフルエンザには葛根湯や麻黄湯が人気ですが、これらはカゼの引き始めの寒気がする時だけ有効で、カゼ対策として適切なタイミングは実は短いです。
個人的には、銀翹散はカゼ対策に持っておいて欲しい漢方No.1。
イスクラ産業だと「涼解楽」、小太郎漢方だと「金羚感冒散」という商品名で販売されています。
まとめ
ここに挙げたのはLEOさんが持ち歩いている24種類の漢方のごく一部です。
普通の方はそこまで多くの漢方を持っておく必要はありませんが、自分に合った漢方をいくつか持ち歩くのはお勧めで、初期対応に適切な漢方を使うことで回復を早めることができます。バラ売りできる商品もあるので、気なることがあれば相談してみてくださいね。