お米はパンに比べアミノ酸(タンパク質を作る最小単位の物質)の
バランスが良く、疲労回復のビタミンB1、老化予防のビタミンEも多く含まれます。
塩のおむすびだけで理想的な主食になります。
パンはというと、アミノ酸バランスが悪く、それを補うのが肉類です。
ハムやソーセージを一緒に食べて美味しいと思うのは、
やっと身体が必要としている栄養素が満たされるからです。
パンにはバターやジャムなど脂質、塩分、糖質が良く合います。
ダイエットに不向きなのは一目瞭然ですね。
日本人の腸にもやはり主食にはごはんの方がお通じも良くなります。
腸内に住む乳酸菌は、日本人独自の野菜中心の食事で腸内で働きます。
洋食によって腸内のバランスも崩れて、便秘や下痢の原因となり
腸内環境が乱れる事は他の病気の元にも繋がります。
洋食は軟らかい食べ物が大半で噛む力が育ちません。
小さな頃から軟らかい物ばかり食べていると顎が小さくなります。
見た目は欧米人っぽくてスタイリッシュでしょうが、
顎に比べて退化の遅い歯は顎の中に収まりきれなくなります。
そうすると永久歯は本数が少なくなったり、歯並びが悪くなります。
矯正歯科が多くなっているのもこの様な軟食が当たり前の社会になっているのにも要因がありますね。
歯並びが悪くなると、益々噛めなくなり噛む力は弱く
なるという悪循環になります。
軟食を表わす言葉に「オカアサンハヤスメ」「ハハキトク」というのが有ります。
「オ」=オムライス
「カ」はカレー
|
「サ」はサンドイッチ
ン
「ハ」はハンバーグ
「ヤ」は焼きそば
「ス」はスパゲッティ
「メ」は目玉焼き
「ハ」はハンバーグ
「ハ」はハム、ソーセージ
「キ」は餃子
「ト」はトースト
「ク」はクリームシチュー
現代人には当たり前の食卓に並んでいます。
堅い物をしっかり噛んであげると顎も丈夫になり消化を助ける唾液がたくさん出ます。
腸の負担を軽くする為にも噛む事はとても大事です。
パンが悪くてご飯は良いという極論ではありませんが、
ご飯はおにぎりなどは噛んで飲み込めます。
しかしパンには水分が少ない為、ジュースや牛乳、バターやジャムといった喉越しを
良くする物が必要になり高カロリーとなってしまいます。
パン自体が悪いのではなく、戦後70年程で急激に食文化を
変化させた日本の食生活が良くないのですね。
ただ知っておいて欲しいのですが、日本に流通している小麦の大半は輸入に頼っています。
日本の自給率は15%程です。
日本の小麦の多くはうどん用に用いられる事が多い様ですが完全な自給率ではありません。
という事はパンな輸入に頼っているという事です。
輸入の際にパンに含まれる添加物などよりははるかに毒性の強い物が含まれます。
「ポストハーベスト」といって収穫後に散布する農薬です。
輸送する為に長く保存させたり、害虫やカビを防ぐ為に使用されています。
虫の様に直接触れて即死する様な薬剤を人間はジワジワと摂取しているのです。
自給率が上がる事が望ましいのですが、
せめてこの様な事実を知ってお米の良さを見直していただけたらと思います。
1,住んでいる土地のものを食べる(地産地消)
2,旬のものを食べる(冬にスイカを食べて身体を冷やす事はしませんね)
3,そのまま食べる(なるべく手をかけず、醤油、味噌、塩、酢の調味料でシンプルに)
食べ物の本来の味を味あう事が大事ですね。
世界的に和食が見直されている中で日本人が洋食や海外の食事ばかりしていたら、
これから先も戦後の増えた病気は増え続けるのではと心配になります。
お腹が減ったらおにぎりという習慣がつくとダイエット効果もバッチリですね。
次回は食品添加物の光と影について、お話します。