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春の痒み

2023.04.14

暖かくなってきたこの季節、肌の痒みに悩まされていませんか?

春は肝の季節と言いますが、肝には体内の解毒をコントロールする役割があります。
臓器としての肝臓も、代謝で生じた有害物質を変換、解毒する力があるとされ、アルコールの分解が特に有名です。

そのデトックス機能が、肝が弱ることで落ちてしまうと体内に毒素が充満してしまい、これがアレルギー反応を引き起こす原因になってしまいます。
アトピー性皮膚炎や蕁麻疹など、皮膚症状で悩んだ経験がある方は特に注意です。

 

元々アトピー体質の方の皮膚は、乾燥しやすく炎症を起こしやすい傾向にあるため、春の紫外線や乾燥による負担も大きくかかります。
また、新生活が始まった頃は覚えることや慣れないことがたくさんあり、ストレスがかかります。


更に忙しさから、外用薬の塗り忘れやスキンケアを十分に行えなかったりと、病状をコントロールしにくい季節。
今までは症状が抑えられていたけれど悪化してしまったという方も。

 

じんましんは、楕円形の赤いふくらみ(腫れ)が皮膚に生じ、激しい痒みをともなう疾患です。アレルギー反応によって引き起こされるほか、物理的な刺激や発汗、さらに精神的なストレスや過労が原因となることも。
体の免疫が低下し、発症しやすくなります。

新社会人など環境が大きく変わって、今までは症状が特になかったのに新規に発症したという方もいます。

前回お話した春の食材を摂り、デトックス機能を正常化させましょう。

山菜 木の芽 うど ふき 菜の花 人参 筍 わけぎ キャベツ 鯛 ハマグリ 苺など

 

春はストレスにより自律神経のバランスが崩れやすい時期。気分が落ち込みやすい方は、香りあるものを積極的にとったり、体を動かしたり深呼吸などをして気を巡らせることが大切です。気を巡らせることで「肝」の働きも高まります。


春先に旬を迎えるものは、苦みを含むものが多く、この苦味は消炎作用がある為、アレルギー反応にオススメです。

他にも息抜き、気分転換をこまめに行う、肝を労わる酸味のものを食べる等もあります。

一度、掻き壊してしまうと治りも悪くなります。ひどくなる前に対処して、春を心地よく過ごしてください。

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