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周期療法について

2017.03.25

基礎体温は、主に低温期と高温期に分かれています。生理の後は、低温期です。この時期は、卵巣の中で卵胞が発育し、子宮の内膜が厚くなっていく時期です。卵胞は、腎の中の腎精に属します。さらに腎精は陰に属しています。陰の性は、物質、血液、大地などを意味しています。ですから、この時期は、しっかりと腎精を補い、畑を耕し良い種を作る事が大切です。

排卵期

この時期は、種が発芽する時期です。発芽するにはエネルギーが必要です。
この時期は、気血の流れに注意して、排卵をスムースにする事が大切です。

上昇期

排卵の後に上昇期というものがあります。
この上昇期が長い人は排卵の後にすぐに黄体が形成されない事を意味しています。これは漢方的に見ると、気の流れが悪い場合や、淤血や痰湿といった汚れが体内にある事が多いようです。

高温期

高温期は、排卵の後に、黄体というものが出来て、そこから黄体ホルモンが分泌する事によって起こります。
この時期は、体温が高くなり、イライラしやすかったり、肌があれたりします。高温期は、生理の周期が長い人も、短い人もほぼ一定で14日間です。この時期を漢方的に見ると、陽気が支配している時期と言えます。高温期が短い人や高温期の体温が低い場合は、陽気の足りない人と言えます。また、この時期に子宮の内膜に潤いがないと、うまく着床しません。

 

子宮の内膜に潤いを与えるのは血です。例えて言うなら、陽気は太陽の光で、血は畑の水です。発芽した種は、太陽の光と水をいっぱい吸い込んですくすくと大きくなっていきます。


漢方的には
低温期は 陰を養う時期
高温期は 陽を養う時期
になります。

 

低温期の時は、腎陰や腎精を養う薬を多く使います。
特に、漢方では、卵胞は腎の中に蓄えられた腎精とかんがえます。
低温期に腎精を補う事が良い卵を作るのに大切です。排卵のころは理気薬や活血薬を用いて、排卵をスムーズに起こさせるようにします。高温期は、陽気が充実して気血が盛んな時です。気血を補うお薬を用います。そして子宮の内膜に潤いを与え、着床を助けるとともに、流産の予防にも配慮します。


このように、生理の周期にあわせて治療する方法を周期療法と言います。

 

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