私たちは普段、「気のせい」という言葉を「単なる思い過ごし」という意味で使っています。
しかし、東洋医学の考え方は違います。
東洋医学では気を人間の生命活動を担う、目に見えないエネルギーとしてとらえています。
「気」は絶えず体の中を巡っていて、この流れが滞ると体に不調が現れると考えています
「気」のメカニズムは電気に例えると分かりやすいです
電気は通常、目には見えませんね。
ですが、身の回りの電化製品は、電気がうまく流れないと本来の機能が発揮できません。
電気が完全に流れなくなると、機械の動き自体が止まってしまいます。
エネルギーの根源である「気」は、
体に栄養を運ぶ赤い液体である「血(けつ)」、
体に潤いを与える透明な液体「水(すい)」とともに体の中を巡っています。
ところが気・血・水の巡りは、ストレスや生活習慣の悪化によって滞りがちです
漢方の治療では、これらが滞りなく巡るように、その人の体質や状態に合った漢方薬を処方していきます。
つまり検査結果に異常がなく、「気のせい」と診断されるタイプの体調不良は、漢方の治療で改善できる可能性が高いということです
「病は気から」という格言は、まさに漢方の基本を表す言葉なのです
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