「未病を治す」という概念は、中国医学古典の根底を貫くひとつの哲学思考です。
昔の書物に「素問(そもん)」というものがあります。
その中の一節に・・・
聖人とは、すでに病んでしまったものを治すのではなく、未病を治すものである。
国がすでに乱れてしまってから治めるのではなく、まだ乱れていないうちから、よい政治を行うものだ、と古くからいわれる。
病気になってしまってから薬を飲んだり、国が乱れてから政治を行うというのは、例えていうなら、咽が渇いてから井戸を掘ったり、戦いが始まってから兵器を製造するようなものである。
という一節があります。
昔は医師も官職という位置づけで、その中でも4種類の専門医を制定していました。
1.食医~食事療法医~
2.疾医~内科~
3.瘍医(ようい)~外科~
4.獣医~動物など~
これは上に行くほど格が高く、いかに予防医学を重要視していたかがわかるものだと思います
また、中国の伝説的スーパー人物「扁鵲」(へんじゃく)という方がいます。
この方が、まぁーすごい
ある日、へんじゃくの噂を聞いた王様が、へんじゃくにお会いになりました。
へんじゃくは王様の顔を一見して、王様に病気があることを見抜きます。
「王様。病気が肌に留まっているいるうちに治療なさいませ。」
しかし、王様は、「こいつめ!治療費欲しさに嘘ばかりぬかしおって!」と、へんじゃくの話を聞きません。
また5日後、王様にお会いしたへんじゃくは「肌から、血脈へ、血脈から胃腸へ進行してしまいましたぞ。お早い治療を!」
しかし、王様は怒るばかり。
「やつは一体なんなのだ!!どこまでも欲の深い人間め!ばかやろう!」と。
15日たったころ、へんじゃくは遠くで王様を見ると、素早く退出しました。
人は逃げると気になって追いかけたくものですね。
使いをだし、その訳をへんじゃく聞きました。すると・・・
「病気が体表にある時には湯液(とうえき)や膏薬(こうやく)が効きます。
血脈に進行した時は針が効きます。
胃腸に進行した時は薬酒が効きます。
しかし、骨髄まで進行してしまうと、神様でもどうしようもありません。
王様の病気は骨髄に入ってしまったのです」
5日後、王様は体が痛みだし、あわてて、へんじゃくを探しましたが、後の祭り。
もう、へんじゃくは逃げてしまった後だったのです。
王様は間もなくあの世へ逝ってしまわれました。
それから、扁鵲(へんじゃく)は次のような人の病気は治せないと断言しました。
①おごり高ぶり、道理をわきまえない人
②身体を粗末にして財産を重んじる人
③衣食の節度を保てない人
④陰陽共に病み、内臓が乱れ切った人
⑤痩せ衰えて薬が飲めない人
⑥巫(うらないやおがみやさん)を信じて、医を信じない人
これは扁鵲(へんじゃく)六不治の病と言われています。
とりわけ最後の言葉は、宗教と医学の分離を説いたものとして、後世まで引用されることになりました。
これらの言葉は病になってしまった方への警告のようなものであるといえると言われています。
未病を治すことも勿論大事なことですが、病気になってしまった時には、時を超えて、現代の私たちも、この扁鵲の言葉をかみしめなくてはなりませんね
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