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がんの仕組みと漢方的な治療法について

2024.09.08

最近、がんの相談を受けた際にがんがどのようなしくみになっているのか、漢方ではどのような治療をするのか知りたいとご質問を受けました。

せっかくですので、がんが発生する仕組みと治療方法、そして漢方ではどのような治療法を用いるのかをこちらのブログでも解説していきたいと思います。標準治療の他に漢方を検討されている方の参考になれば幸いです。

がんとは

がんは、正常な細胞の遺伝子が傷つくことによりできた異常な細胞が、無秩序に増加することで発生する病気です。「悪性腫瘍」と呼ばれることもありますが、「腫瘍」というのは細胞の塊であることを意味します。

癌のステージ

がんと診断されると「あなたのがんは〇期です」といように医師から告げられることがあります。〇期というのは「がんのステージ」を指しており、がんがどれくらい進行しているのかという進行度合を意味します。がんのステージは0期~Ⅳ期まであり、ステージの判定は、がんの大きさ、リンパ節への転移、他の臓器への転移という3つの要素を組み合わせて行われ、各ステージに応じた治療が行われます。

  • ステージ0:がん細胞が上皮細胞内に留まっており、リンパ節への転移はない
  • ステージⅠ:がん腫瘍が少し広がっているが、筋肉層で留まっておりリンパ節への転移はない
  • ステージⅡ:リンパ節への転移はないが、筋肉層を超えて浸潤している。または、腫瘍は広がっていないが、若干リンパ節への転移が見られる。
  • ステージⅢ:がん腫瘍が浸潤しており、リンパ節への転移もある。
  • ステージⅣ:がんが、始めにできた原発巣を超えて他の臓器へ転移している。

がんの治療法と種類

外科療法

早期がんから中等度進行がん(0-Ⅱ期のがん)までで適用となり、病変が局所に限局されている。

放射線療法

早期がん(Ⅰ期)から手術不能の局所進行がん(Ⅲ期)まで、病変が局所に限局されている。

化学療法

主としてⅣ期の遠隔転移のあるがん及び白血病に使用する。病変が全身に進展している場合に用いられる。

 

漢方的ながんの治療方法

では漢方ではどのような治療方法があるのかを説明していきます。

  1. がんと慢性炎症の関係がんと慢性炎症には密接な関係があることが明らかになっています。慢性炎症というのは本来一過性で治まるはずの炎症が低レベルではあるものの長期間続いている状態です。慢性炎症はDNA損傷を引き起こし、がん発生の原因となるだけでなく、がん細胞が成長するために新しい血管を作り(血管新生)、栄養を取り込もうとします。そのためにがんにおける漢方治療では、この慢性炎症を取り除くための生薬をよく用います。

  2. 免疫力を賦活する免疫を賦活させるきのこ類の生薬をよく使います。きのこ類に含まれるΒ-グルカンは白血球を活性化させ、インターフェロンという物質を生成します。このインターフェロンには免疫力を高める作用があるため、ウイルスやがん細胞の増殖を抑え、風邪やがん予防に効くと言われています。ただ免疫を働かせるには基礎的な体力をもっているかどうかも重要です。食欲があり、しっかり眠ることができるといった基礎的な体力の上で免疫というのは働きます。特に抗がん剤治療では食欲がなくなったり、お腹が緩くなったりといった副作用が起こりやすいため、胃腸を補う漢方をよく使います。

  3. 血流を改善する細胞を酸化させ発がんの原因になる活性酸素による酸化ストレスはがん細胞の増殖に繋がるとされています。活性酸素が血管を傷つけて動脈硬化を引き起こす要因にもなります。また血流を改善することで新生血管形成を邪魔することで増殖を防ぐ効果があると考えられます。

がん治療中の検査数値

がん治療中にはアルブミンとCRPの数値を見ることが重要です。

アルブミンは、肝臓で作られ、血漿タンパクの約60%を占めるたんぱく質です。身体の栄養状態が悪くなるとアルブミンが低下するため、栄養状態の指標として用いられます。4.1以上が正常で、これを下回ると栄養状態が悪いと考えます。

CRPは炎症や組織の破壊が起こると血中に増加する炎症マーカーです。0.3以下が正常で低ければ低いほど良いとされます。

検査数値により、これらの数値により栄養状態と炎症の度合いが分かるため、漢方を使い分ける際の参考になります。これらの検査をしていない場合は担当医師に希望すればすぐに検査を受けることができます。はくすい堂に相談いただける場合には血液検査数値をお見せください。

まとめ

がんであると申告を受けた場合、不安になり様々な治療法や健康法を調べることになると思います。しかし、極端な糖質制限は、体重が減少することでがんと闘うための体力まで失ってしまうことに繋がります。免疫の説明の所でもご説明した通り、基本的な体力があってこその免疫力なので、バランスの良い食事や軽い運動やストレッチのようなものがお勧めです。

また、告知を受けた後すぐは難しいかもしれませんが、治療に前向きなイメージをもって取り組むことも重要だとされます。話をすることで気が楽になったと仰られることもあるので、よければ漢方相談もご検討くださいませ。

 


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