今年も半年が過ぎ、七十二候では「半夏生(はんげしょう)」を迎えました。
「半夏生」とはいったいどんな暦日なのでしょうか?
夏至の日から数えて11日目にあたる日、もしくは、その日から5日間をいいます。
今年は7/2から7/6までです。
半夏生の「半夏」は…
「烏柄杓(からすびしゃく)」という薬草の漢名からきています。
ちょうど「半夏」の「生」える時期にあたることから
半夏生と呼ばれるようになりました。
しかし、これは1つの説にすぎず、また別の説もあります。
それは「半夏生」の花が咲く時期だからというものです。
半夏生は半夏とは全く別の植物で、
和名を「片白草(かたしろくさ)」と言われており、毒草です
この半夏という植物が生える頃までに田植えを終わらせないと、
お米の収穫量が減ってしまうと、コメ農家の間では昔から言われていました。
半夏生までに田植えを終えた農家では、
稲の無事な収穫を祈って神様に食べ物を捧げていました。
そのひとつが関西ではタコだったようです
なぜお米の豊作祈願にタコが関係しているのかというと、
『タコの八本足のように、稲がしっかりと田んぼに根付いてくれますように!』
という願掛けの意味合いがあるからだそうです
半夏生の日は、物忌みの日でもありました。
酒肉をとらず、野菜を食べず、井水を飲むことを禁じたり、
地荒神(ちこうじん=畑の神)を祭り、神酒、麦団子を神に供えることをしていました。
そしてこの物忌みは、
『田植えで疲れた身体を癒すための昔の人の知恵ではないか?』…
とも言われています。
タコにはタウリンがたっぷり含まれていて、
理にかなっていますよね
漢方の視点からみると、
この時期に旬を迎えるタコを食べると、
気血が増え、体力回復や産後の肥立ちにいいと言われています
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