最近は肌寒い日も増えている今日この頃ですが皆様いかがお過ごしでしょうか。
寒くなって体調を崩したり、乾燥悩みも増えてきますよね。
そんな、秋冬の乾燥する時期には手足だけでなく唇周りも乾燥したり切れてしまい中々治らないというお声もよく聞きこえてきます。
漢方の考え方では、「脾は口に開竅し、その華は唇にある」という考え方があります。
消化器系は口からお尻まで一本でつながっており胃腸が弱ると唇にもその影響がでてしまいます。
胃腸の調子が整わなければ唇にも十分な栄養が届かず、胃腸の疲れのサインとして乾燥や炎症が唇の状態に現れると考えられます。
そこで、普段の生活では野菜やお肉をバランス良く摂るように心がけたり、脂っこい物や冷たい物を避けて胃腸の負担にならないような食事を意識して生活を整えることで胃腸の健康を心がけましょう。
特に乾燥肌の人におススメな食材は旬の里芋や蓮根の他カボチャ、人参、ピーマンなどの緑黄色野菜。
それに加えて牛乳、豆乳、白キクラゲ、百合根、胡麻などの白い食材です。(白は肺と関係していて肺を潤すことで体の外界からの刺激を防ぎバリア機能を高めます。)
漢方では腸と肺は表と裏の様な関係でつながっていて食物繊維豊富な食材と肺に潤いを与える白い食材により便秘などの胃腸の不調を整えていくことで口周りや肌の乾燥が起きないようにしていきましょう。
それでもなかなか改善が見られない場合は食生活の改善とともに唇の炎症の違いや一人ひとりの症状や体質に合わせた漢方薬を選ぶことで治りを早くしたり、再発しないように身体を整えることが出来ます。
例えば、疲労やストレスで免疫力が下がることで口角炎を引き起こしている場合でも胃腸の弱い方には半夏瀉心湯、体力がある人には黄連湯等々体質に合わせて漢方をお選びいたしますので口角炎にお悩みの方は是非ご相談ください。