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愛でるだけじゃない!?秋の七草の生薬話

2022.09.20

桔梗も咲き、涼しい風に秋を感じる今日この頃ですが皆様どうお過ごしでしょうか。

桔梗と言えば七草に上げられる秋の風物詩ですね。

「秋の野に 咲きたる花を 指(および)折り かき数ふれば 七種(ななくさ)の花」

「萩の花(はぎのはな)尾花(おばな)葛花(くずばな)撫子の花(なでしこのはな)女郎花(おみなえし)また藤袴(ふじばかま) 朝貌(あさがお)の花」(万葉集 巻八)

ここにある“朝貌”は“桔梗”であるとされています。

そんな秋の七草は万葉集にある山上憶良の歌に由来しますが、春の七草のように「七草がゆ」にして食べるなど食を楽しむものではなく、花を見て愛でることを楽しむものとされています。

昔の人々も季節の移ろいを花を愛でる事で感じていたのでしょう。

普通に食べることには向かない秋の七草ですが漢方として用いられるものもあります。

特に桔梗や葛は桔梗湯や葛根湯などの一般的な漢方薬として用いられ、撫子や藤袴も生薬として知られています。

今回は綺麗なだけじゃない、生薬としての「秋の七草をご紹介したいと思います。

萩(ハギ)

民間薬として根を用いる。女性のめまい、のぼせに用いられ、煎じて服用したり、茶剤として利用される。ハギの仲間は日本に十数種あるが,ヤマハギは代表格。

また美術的な方面にも萩が題材にされ、萩すだれにも利用されます。

尾花(オバナ):別名ススキ

生薬名:芒茎(ボウケイ)

お月見の時に飾られることで有名なススキは晩秋に根茎ごと採取し、水洗いして乾燥させて用いる。利尿、解熱、風邪などに効果があると言われる。

葛(クズ)

生薬名:葛根(カッコン)根

葛根は発汗、解熱、鎮痙薬として、熱性病、感冒、首・背・肩こりなどに用いられます。
花(葛花カッカ)は民間薬として二日酔いの眩暈や悪寒に用いられます。

根からとれるデンプンは「葛粉」として親しまれ、風邪の引き始め等悪寒を伴う発熱によく効く葛根湯に配合されています。

撫子(ナデシコ)

生薬名:瞿麦(クバク)全草 種子

全草と種子(瞿麦子)は清熱作用がある利水滲湿薬として,熱淋による排尿困難,排尿痛,尿道の灼熱感などに応用され,また駆瘀血,通経作用があり,瘀血による月経障害にも用いられます。現在では民間的に利用されることが多いようですが,強い通経作用があるため妊婦の服用は流産の危険性があるので禁忌とされます。

女郎花(オミナエシ)

生薬名:敗醤(ハイショウ)全草 根

根と全草に鎮静、抗菌、消炎、浄血などの作用があり、腸炎などによる腹痛、下痢、肝炎、腫痛、婦人病などに用いられています。
サポニンによる溶血作用があるため、連用は避けた方がよく、強度の貧血の場合には禁忌とされます。「敗醤」という名前は根を乾燥させる時に、醤油が腐ったような匂いがすることに由来しているそうです

処方薬例としては薏苡附子敗醤散(ヨクイブシハイショウサン)等があり下腹部の化膿症(急性虫垂炎,限局性化膿性腹膜炎,肛囲炎、子宮内膜症等)に用いられます。

藤袴(フジバカマ)

生薬名:蘭草(ランソウ)全草

水製エキスには血糖降下作用、利尿作用などがあり、糖尿病による浮腫、口渇、月経不順、リウマチや黄疸に用いられます。また、刈り取ったものを半乾きの状態にすると、桜餅のような良い香りがするため浴剤として用いられ神経痛、皮膚のかゆみの対処に用いられます。

桔梗(キキョウ)

生薬名:桔梗根

桔梗の煎剤はサポニンの局所刺激による去痰作用があります。
鎮静、鎮痛、排膿、解毒作用のほか、抗炎症、鎮咳、血圧降下作用などが認められます。

去痰、鎮咳薬として、痰、気管支炎、咽頭痛、化膿性疾患や扁桃炎,咽喉炎,蓄膿症などに用いられます。

このように愛でるだけではない秋の七草。

見かけたら思い出してみるのも楽しいですね。

 

これからの季節体調をくずしたり、季節の移り変わりが負担に感じる方には体の状態に応じた漢方や生活習慣のアドバイスもしておりますので是非ご相談ください。

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