「なんとなく体がだるい」「疲れが抜けない」「年々、回復力が落ちてきた気がする」
こうした不調は、検査では異常がなくても、多くの方が感じています。
松寿仙(しょうじゅせん)は、こうした慢性的な不調や体力低下の土台を整えることを目的に作られた自然薬です。
派手な即効性よりも、「続けることで体が変わっていく」と感じる方が多く、長年愛用されてきました。
この記事では、松寿仙がどんな製剤なのか、開発の背景や処方構成から分かる特徴、実際の改善例を交えながら解説していきます。
松寿仙とは
松寿仙は、以下の3つの天然生薬から作られた自然薬です。
- 赤松葉
- クマザサ(隈笹)
- 人参
効能効果は、
次の場合の滋養強壮:虚弱体質、胃腸虚弱、食欲不振、肉体疲労
となっています。
滋養強壮というと大雑把な印象で具体的にイメージがしづらいかもしれません。特徴的なのは、「症状を抑える」ための薬ではなく、体の回復力・抵抗力・代謝の土台を整えることを目的としている点です。
- 疲れやすい
- 体調の波が大きい
- 病気とまでは言えない不調が続く
といった「未病」の段階で使われることが多い製剤です。
開発の経緯
昭和44年(1969年)、株式会社和漢薬研究所の創始者である横手一二氏がかつて西洋医学的な治療では治癒できなかった自身の病をクマザサ(隈笹)製剤で克服したことで、「人間の自然治癒力を高める」ことに着目しました。
それから漢方の大家である大塚敬節先生、山田光胤先生が開発に携わり、自然治癒力を高める自然薬として松寿仙が開発されました。
松寿仙は漢方薬でも化学薬でもない、細胞を活性化し自然治癒力を高める「自然薬」と定義されることとなりました。
自然治癒力と松寿仙
私達の健康は、自律神経系や内分泌系(ホルモン)など様々なバランスを保つことで維持されています。
そして私たちの体には、そのような生体機能のバランスを正しく保ち、健康を維持しようとする働きがもともと備わっています。これを自然治癒力と呼びます。
加齢や生活習慣の乱れ、ストレスなどが原因となって自然治癒力が弱まり、生体機能のバランスが崩れると病気を発症してしまいます。この時、そのバランスの崩れ方の原因や程度は人によって異なるため、病気の症状も様々です。
例えば、高血圧や糖尿病、またはうつ病といった病気であれば、西洋薬は降圧薬や血糖降下薬、抗うつ薬のようにそれぞれの症状に対して処方されますが、生体機能のバランスの崩れ自体を改善することはできません。
自然薬である松寿仙は、私達がもともと持っている自然治癒力を高め、病気の根本原因となっている生体機能のバランスの崩れを改善することで、様々な症状を緩和してくれます。
処方構成からみる松寿仙の特徴
松寿仙は、以下の3つの生薬で構成されています。
赤松葉
松葉の効能について、本草綱目という書物では、『松葉、別名松毛。味苦、性温、無毒。生毛髪、安五臓、守中、不飢、延年(別名は松毛。味は苦、性質は温、毒はない。毛髪を生やし、五臓を安定させ、胃腸の機能を守って空腹感を和らげ、寿命を延ばす。)』と記載があります。
松葉には、ポリフェノール(ケルセチン、プロアントシアニジン)、クロロフィル、精油成分のテルペン類(α-ピネン)などが含まれ、その成分から以下のような働きがあると考えられています。
- 血流改善作用
- 補血作用
- 抗酸化作用
- 抗菌作用
- リラックス作用
クマザサ
クマザサは、中国の古典では「箬(じゃく)」や「竹葉類」に分類されると考えられており、以下の効能があるとされています。
①清心除煩
体内にこもった熱を冷まし、イライラ・胸苦しさ・不快感を取る
②生津(しょうしん)
潤いを生じ、乾きを潤す
③利尿・排湿
尿を通して熱や湿を排出
クマ笹葉には、葉緑素(クロロフィル)、多糖類、フラボノイド、各種ミネラルなどが含まれており、その成分から以下のような働きがあると考えられています。
- 解毒、代謝促進作用
- 粘膜保護作用
- 抗炎症作用
- 抗菌作用
- 抗酸化作用
- ミネラル補給による体調安定作用
人参エキス
人参の効能は以下の通りです。
① 大補元気(だいほげんき)
生命活動の根本である「元気」を補い、疲労・倦怠感・気力低下を改善する
② 補脾益肺(ほひえきはい)
胃腸(脾)と肺を同時に補い、食欲不振、下痢しやすい、風邪をひきやすい、といった虚弱体質を整える
③ 生津止渇(しょうしんしかつ)
体内の潤いを生み出し、口渇・乾燥・消耗を防ぐことで、 過労や病後、慢性的な体力低下に向く
④ 安神益智(あんじんえきち)
心を落ち着かせ、集中力・思考力を高める
高麗人参に含まれるサポニン(ジンセノサイド)などなどが含まれ、その成分から以下のような働きがあると考えられています。
- 免疫調整作用
- 抗疲労作用
- 血流改善作用
- ストレス耐性の向上
- 内臓機能の底上げ
まとめると、
- 赤松葉は血流や巡りを整え、五臓を安定させる働きを担います。
- クマ笹葉は体内にこもった熱や余分なものを外へ出しながら、粘膜や内側を守る調整役です
- 高麗人参は消耗した「気」を補い、胃腸や体力、免疫力を底上げします
滋養強壮の漢方は補う・温めるといった働きを持っていることが多いのですが、体が弱いのにのぼせやすいといった方もいらっしゃいます。現代人の疲れや病気は、単純に補えば良いというものばかりではありません。
松寿仙は3つの生薬が合わさることで、滋養強壮の働きを持ちながらも、温め過ぎずにエネルギーを補い、血を巡らせ、余分な物を排出することができます。開発されて50年以上経っている松寿仙は、現代であっても様々な体質に使いやすい滋養強壮薬となっています。
改善例
例①:40代女性:慢性的な疲労感
ストレスを溜めやすい体質で、これまでストレスケアの漢方薬で対処してきたが、疲労が抜けなくなってきた。
松寿仙を服用するようになってから、「朝の立ち上がりが楽になり、夕方まで動ける日が増えた」との変化が見られた。
例②:60代女性:疲労感、肌荒れ、体臭
体が疲れやすく、おでこにできもの(稗粒腫)が目立ち、体臭が気になる。舌の苔が黄色いのが気になっている。
松寿仙を服用して1か月で、体の疲れが取れ、体臭やできものがほとんどなくなった。
※あくまで体質改善の一例であり、効果には個人差があります。
まとめ
松寿仙は、単に症状を抑えるだけでなく、体の土台を整える自然薬です。
- 疲れやすさ
- 回復力の低下
- 年齢とともに感じる体調の衰え
こうした不調を初めとして、様々な症状に対して「体を立て直す」という視点で寄り添ってくれます。
即効性を求める方には物足りなく感じるかもしれませんが、様々な観点から体のバランスを整えるという点では、他の漢方薬にない特色があります。
「何を使ってもいまひとつ変化を感じられなかった」という方は、一度“体の土台づくり”という視点で松寿仙を考えてみてもよいかもしれません。
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