西洋医学での診断
胃潰瘍を起こす原因として、ストレスが挙げられます。ストレスが加わることで、迷走神経という部分が刺激され、胃液の分泌が上昇します。
通常であれば、胃の中は粘膜によって酸性の胃液から自分の体を守っています。しかし、その粘膜が、胃液分泌の上昇によって損傷してしまいます。
また、ストレスによって胃の血管が締め付けられるため血流が悪くなり、必要な酸素、栄養、粘液などが補えなくなってしまいます。このように、胃粘膜に対する攻撃因子と防御因子のバランスが崩れることで胃潰瘍が発生します。
胃潰瘍の原因
- ストレス
- ヘリコバクターピロリ菌の感染
胃潰瘍の症状
- 腹痛(上腹部に限局したもので、シクシクするような痛み)
- 食事をすると痛みはおさまり、空腹時にまた痛み出す
- 胸焼け
- 嘔気、嘔吐
- 吐血、下血
- 胃もたれ
- 食欲不振
胃潰瘍の治療
- 薬物療法
- 制酸剤
- 粘膜保護剤
- 抗生物質(ピロリ菌が確認されると使用する)
- 食事療法
- 刺激物、アルコール、コーヒーなどは避ける
- 線維、塩分、油の多く含まれている食事は制限する
- 食事は、高カロリー、高タンパク、高ビタミンのものを摂取するように心がける
- その他
胃潰瘍とストレスは深く関わっているので、ストレスを軽減、または解消できるように環境を整え睡眠などを十分に取るように心がける
漢方での診断
粘膜の修復や免疫力のアップを図ります。