西洋医学での診断
骨粗鬆症は、骨からカルシウムが溶けて骨の質量が低下し、骨の中身がスカスカになることでもろくなり、骨折などを起こしやすくなることをいいます。
特徴としては女性に多く見られ、主に閉経後の60歳以上の女性に多くみられます。これは女性ホルモンの分泌が少なくなることで、骨を作る作用も低下してしまうためと考えられています。
骨粗鬆症の原因
- 性ホルモンの分泌低下
- 老化(ビタミンD代謝機能障害など)
- 若い頃の偏食、運動不足など
- 胃切除後、人工腎臓使用後などに見られることがある
骨粗鬆症の症状
背中の痛み、腰痛、大腿骨・背骨の骨折(咳やくしゃみといったことでも起こる)
骨粗鬆症の治療
- 薬物療法
急性の場合は、消炎鎮痛剤、筋弛緩剤の使用を行います。補助的にカルシウム剤、ビタミンD剤の服用を行います。 - 食事療法
カルシウムを多く含む食品(小魚、牛乳、動物性タンパク質、大豆類など)や、ビタミンDを多く含む食品を摂取するようにします。全体的に偏食などせず、栄養バランスのとれた食事を摂取するようにします。 - 適度な運動
手足の関節の痛みに関する西洋医学での診断
私たち人間の四肢は、関節によって曲げたり伸ばしたり回したりすることができます。また、骨の端にある骨端部に関節軟骨があり、これによりスムーズに動くようにできています。他にも靭帯や筋肉といった色々な器官が加わっています。
しかし、関節に痛みが生じるのは、この関節軟骨が老化などにより、摩り減ってしまうことで骨と骨がこすれてしまったり、何らかの病気による症状の1つだったり、運動などにより生じる運動痛など様々です。
手足の関節の痛みの原因
- 何らかの病気がある場合(炎症や変形)
- 五十肩
- 変形性肘関節症、変形性股関節炎
- テニス肘、野球肘
- 腱鞘炎
- 手根管症候群
- 外反母趾
- 痛風 など
- 腫瘍による場合
- 外傷
- 老化
- 無理をした場合
手足の関節の痛みの治療
関節の痛み、関節の腫脹、熱感、炎症、しびれ
手足の関節の痛みの症状
- 原因疾患がある場合にはまずその治療を行う
- 痛みが強い場合には炎症鎮痛剤などを使用することがある
- 温熱療法
漢方での診断
関節は漢方では「腎」が司っていると言われています。これは、腎臓というよりも精力といったほうが良いと思います。
また、腎は体の大工さんと言われており、食べたものをしっかりと体に身に付ける力も司っています。
年齢と共に精力が落ちて、腎のパワーが少なくなってきて、骨や関節が痛くなってきたり、コンドロイチンの不足、更年期によるホルモン不足によってもなります。
そういった点から、西洋と東洋を合わせて対応する、コンドロイチンは西洋的に考えて部品を補う、東洋的には腎精を補って、食べたものや飲んだものをしっかりと身につけてもらえるように対処するということが大切です。