西洋医学での診断
脳の働きが障害を受けることによって、知能が低下したものをいいます。
この障害が更に進行すると、知的能力は失われてしまい無言、無反応となります。
痴呆について
仕事での疲労、精神的ストレスなどが引き金となっていることがあります。
- アルツハイマー型痴呆(老年痴呆)
初老期、高齢者に起こり、脳の全体的萎縮がみられる。また、脳の神経細胞が、病的に変化する。 - 多発性梗塞性痴呆(脳血管性痴呆、脳動脈硬化性痴呆)
脳血管が動脈硬化を起こし、多数の小梗塞や脳血栓、脳出血といった脳血管障害が生じることによって起こる痴呆のこと。 - 正常圧水頭症
髄液圧が正常範囲にも関わらず、特有の精神症状(健忘、自発性低下)、歩行障害、尿失禁がみられる。くも膜下出血、頭部外傷、髄膜炎などの疾患によって起こることが多い。
痴呆の症状
- アルツハイマー型痴呆の症状
- 発症すると数年に渡り徐々に進行していく
- 見当識障害(日時、場所などがわからない)
- 食事をしたのに食べたことを忘れ、また食べようとする
- 精神症状(興奮、不安、妄想、不眠、徘徊など)
- 多発性梗塞性痴呆の症状
- アルツハイマー型痴呆と精神症状は似ている
- 感情失禁
- 歩行障害、言語障害といった運動性麻痺などの神経症状をみることがある
痴呆の症状
- 認知症状の進行を遅らせるため脳代謝改善剤、脳循環改善剤、栄養剤などを使用する
- 血管拡張剤を使用する
- 精神症状には抗うつ剤などを使用する
- 正常圧水頭症の場合はシャント手術を行うことで改善する
漢方での診断
痴呆は、初期の段階(「あれ?おかしいな」と周囲が気付くくらい)のほうが、改善しやすいです。
本来は、痴呆にならないように、50歳を過ぎたら早くから対策する事が良いでしょう。
漢方では、脳や記憶力は、精力と比例します。若さが衰えると、精も足らなくなり、記憶力も衰えてくるのです。
痴呆には、いくつかのタイプがあります。
- 老化による痴呆
これは、精が不足したことが原因で起こる症状です。早く寝る事が大事なのですが、夜の眠りが浅くなったり、夜中に起き出す生活が長くなると、痴呆が悪化していくと思われます。
しっかり眠れているのかチェックし、それを改善する漢方と精を補う漢方の服用をお薦めします。 - ストレスによる痴呆
ストレスによって血液が回らないために、脳にいく血の絶対量が不足したため、養えなくなった状態のこと。 - 血液不足による痴呆
貧血の人は、若くても忘れっぽい傾向があります。血液を補う漢方をお薦めします。 - 血液の流れの悪さによる痴呆
年とともに動かなくなり、血流も悪くなります。そのため、血液の流れが滞ってしまい起こる場合があります。
肩こりがあったり、脳血栓をやったり、血液の流れが悪くドロドロしているとなりやすいです。