西洋医学での診断
胃の壁は、4層から成り立っています。1番外側からしょう膜、筋層、粘膜下層、粘膜となっています。
何らかの原因によって胃内の粘膜に炎症が起きたものを胃炎といいます。
胃炎には急性と慢性のものがあり、急性胃炎の場合は重症となることもあります。
胃炎の原因
- ヘリコバクターピロリ菌の感染
- 嗜好品(アルコール、香辛料の多量摂取など)
- ストレス
- 薬物(非ステロイド性抗炎症薬、鎮痛剤など)
- 感染性(食中毒などによるもの)
- 放射線性(がんなどの治療での使用によるもの)
胃炎の症状
- 上腹部痛
- 胸焼け
- 嘔気、嘔吐
- 発熱
- 下痢
- 吐血、下血
胃炎の治療
- 食事療法
1日くらいは絶食をし、胃を休めるようにします。症状をみて、徐々に食事を開始します。
最初はスープなどの流動食から開始し重湯、お粥といった食事にしていきます。
刺激物、アルコール等は控え、水分摂取を促し、脱水症状に気をつけます。 - 薬物療法
- 胃液分泌抑制剤
- 胃粘膜保護剤
- 制吐剤
- 消化剤
- その他
ストレスなどによって、胃に負担をかけないようにします。
漢方での診断
冷たいものを食べた時に突然胃が痛む方、何か食べると痛くなる・食べ過ぎると痛くなる方、ストレスが胃に負担をかけている方、胃に充分な血液が行かない方、それぞれの症状に応じて、漢方処方をご案内いたします。