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膿んだ症状や喉の痛みに排膿散及湯(ワグラスD)

体にできた痛々しい「おでき」や、繰り返す歯茎の腫れ、不快な蓄膿症。これらに共通するのは「膿(うみ)」という病理産物です。

膿は、細菌感染などにより炎症が発生し、白血球や死んだ細菌、壊れた組織などが混ざり合った結果生じるものです。現代医学では抗生物質が第一選択となりますが、一方で耐性菌の問題や再発の多さに悩む方も少なくありません。そのような時にお勧めなのが、「漢方の抗生物質」と称される「排膿散及湯(はいのうさんきゅうとう)」です。

本記事では、その歴史から効能、処方構成、改善例について詳しく解説していきます。

 

排膿散及湯の概要

排膿散及湯(はいのうさんきゅうとう)は、名前の通り体内に溜まった膿(うみ)を外へ排出することを目的とした漢方薬です。特に、皮膚や皮下、粘膜の深部で化膿が進んでいる状態に用いられ、腫れ・痛み・熱感を伴う症状に対して使われます。

排膿散及湯は体の正気を助けながら、炎症を鎮め、膿を自然に外へ導く処方であり、単なる抗菌や消炎とは異なる考え方が背景にあります。

 

原典

排膿散及湯のルーツは、古代中国の医学書『金匱要略(きんきようりゃく)』にまでさかのぼります。この書物に記載された「排膿散」と「排膿湯」が基になっています。しかし、この二つを合わせて一つの処方とし、現在の形に完成させたのは、江戸時代の医師・吉益東洞(よします とうどう)です。

傷寒論や金匱要略などの古典を重視する「古方派」の医師で、実際の臨床経験に基づいてこの処方を編み出しました。つまり、排膿散及湯は日本の漢方医によって、実践の中で磨き上げられた経験方です。

 

効能効果

当店で取り扱っている排膿散及湯の効能効果は以下の通りです。

化膿性疾患、リンパ腺炎、蓄膿症、歯槽膿漏、中耳炎、乳腺炎の改善又は回復促進。

中医学的には、膿を排出し、気の流れを良くし、炎症を抑えながら症状を和らげる作用があります。排膿散及湯を使用する目安としては、「患部が発赤、腫脹して疼痛をともなった化膿症」とされますが、実際の臨床では以下のような幅広い症状に応用されています。

  • 皮膚の化膿症:おでき(癰・癤)、面疔、化膿性のにきび、毛包炎など
  • 歯科・口腔領域の化膿症:歯肉炎、歯槽膿漏(歯周病)、歯茎の腫れや痛み
  • 耳鼻咽喉科領域の化膿症:急性・慢性扁桃炎(特に膿栓がみられる場合)、慢性副鼻腔炎(蓄膿症)、中耳炎など
  • その他の化膿症:乳腺炎、痔瘻、外陰炎(バルトリン腺膿瘍)など
 

処方構成

排膿散及湯は、以下の6種類の生薬から構成されています。

  • 桔梗(キキョウ):排膿の主薬。膿を上方や外部に排出させる作用に優れる。喉の炎症も鎮める。
  • 枳実(キジツ):気の流れを改善することで停滞を打破し、膿の排出を促進します。
  • 芍薬(シャクヤク):肝血を増やし、血脈を通じることで痛みを緩和する。
  • 甘草(カンゾウ):喉や粘膜の炎症を抑え、他の生薬の作用を調和させる。
  • 大棗(タイソウ):胃腸の機能を保護し、薬剤による胃への負担を軽減する。
  • 生姜(ショウキョウ):体を内側から温めて血行を促進し、他の生薬が効果を発揮しやすくする。

これら6つの生薬によって・膿を押し出す働き・炎症を鎮める働き・胃腸の働きを助け、体の回復力を上げるといったバランスの取れた処方となっています。

 

排膿散及湯が合う人

漢方薬は、その人の体質や状態に合って初めて効果を発揮します。排膿散及湯は比較的合うタイプが広い処方ですが、特に以下のような方に向いています。

  • 患部が赤く腫れ、熱感があり、ズキズキと痛む方。
  • 膿や浸出液が多い化膿症状がある方。
  • 皮膚のできものだけでなく、歯茎の腫れ、蓄膿症など、体の内部の化膿にも悩んでいる方。
 

排膿散及湯が合わない人

以下の条件に当てはまる方は、注意が必要です。

  • 著しく体力が衰えている方。
  • 胃腸が非常に弱く、冷え症が強い方。
  • 甘草を含む他の漢方薬や、グリチルリチン酸製剤(風邪薬など)、ループ系・チアジド系利尿薬を服用中の方。併用により「偽アルドステロン症」のリスクが高まる可能性があります。
 

改善例

症例1:繰り返す化膿性のおでき

背中にできる大きく赤く腫れたおできに悩むAさん(30代・男性)。抗生物質を飲むと一旦引くが、しばしば再発。ワグラスD(排膿散及湯)を服用開始すると、2〜3日で患部の熱感とズキズキした痛みが軽減。腫れの中心が柔らかくなり、自然に膿が排出され始め、治癒までの期間が短縮した。

 

症例2:慢性の歯槽膿漏(歯周病)

歯茎の腫れと出血、時に膿が出る歯槽膿漏に悩むBさん(50代・女性)。歯科治療と並行してワグラスD(排膿散及湯)を服用。歯茎の炎症が抑えられ、腫れが引き、歯茎が引き締まってきた感覚を得た。化膿の繰り返しが減り、口腔内の不快感が改善。

 

症例3:繰り返す喉の痛み

咽頭炎や扁桃炎になりやすく、病院の薬を飲んでも悪化してしまうのを20年ほど繰り返していたCさん(40代女性)。ワグラスD(排膿散及湯)を服用して、喉の痛みが驚くほどよく効いた。おしゃべりし過ぎて喉がひりひりする時にもよく効く。子供も似たような体質をしているので、酷くならないうちに予防的にワグラスDを服用している。

 

まとめ

排膿散及湯は、単に症状を抑えるのではなく、体に溜まった「膿」という病的な産物を積極的に排出させることで、化膿性炎症の根本改善を目指す漢方薬です。

その歴史は古く、江戸時代の名医の臨床の経験と知恵が詰まっています。現代の医療現場では、強力な抗生物質が第一選択となることも多いですが、抗生物質が合わない方や、耐性菌について心配される方、あるいは再発防止や慢性化した症状の体質改善として、非常に有用な選択肢です。

特に「化膿を繰り返す」「抗生物質だけではすっきりしない」と感じている方には、一度考慮する価値があるでしょう。化膿の状態によっては、他の漢方薬と一緒に併用することでより効果を実感できる場合があります。排膿散及湯だけで改善しない場合は、漢方専門店にご相談ください。

 

購入方法

◎はくすい堂オンラインショップ

◎楽天

 

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