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不妊症の漢方での診断

女性のお悩み

今や夫婦10組に1組は不妊症で悩んでいると言われ、一説には6組に1組とも言われています。
女性のライフスタイルや人生設計が変わり、結婚適齢期がなくなってきました。しかし「妊娠適齢期」や「分娩適齢期」には、まったく変化はありません。平均寿命に関係なく、女性の生殖年齢は大昔からまったく変わっていないのです。人間の平均寿命が80歳になろうが、40歳が30歳の若さに見えようが、閉経の年齢は延びていきません。結婚しても数年間避妊を続ける方も多い時代です。「そろそろ子供が欲しい…」と思って1年経っても授からない方は、妊娠しづらい何らかの原因があると考えます。「生理があれば大丈夫」ではないのです。出来るだけ早く相談をしていただきたいと思います。

また、不妊原因の40%男性側にも問題があるといわれています。
最近では若い男性でも性欲低下、精子数が少ない、運動率が低い…など「若腎虚」の症状がよく見られ、「妊娠させる力」の低下につながっています
子宝は、お二人の愛情と健康があって初めて授かるものです。不妊治療をすれば、半年から一年で妊娠する人もいますが、長期にわたり、なかなか子宝に恵まれないケースも多くあります。とりわけ身体のバランスを重視し、予防と養生を大切にする漢方では伝統的に婦人病を得意としてきた長い歴史があります。夫婦ともに問題がなくても、なかなか妊娠の兆しが現れない場合は、漢方の考え方も取り入れても良いのではないでしょうか。
不妊治療では近年、飛躍的進歩を遂げた西洋医学に加え、漢方治療も大きな成果をあげています
西洋と漢方の特性を生かした「周期療法」という方法など、一人一人のスタイルに応じて妊娠力を高めていく事が出来ます。そろそろ授かりたいと思っている方や、なかなか結果の出ない方、不妊治療がストレスになっている方、見守っているご家族の方々など、様々な方のお力になりたいと思います。

不妊症の原因では男性が原因の場合と女性が原因の場合、または両方が関係している場合、環境やストレス、セックスレスなど様々です。
漢方では男性が原因と考えられる場合には、大きくわけて4つに分類されます。

  1. 造精機能障害・・・男性不妊の約80~90%
    突発性造精機能障害(約50~70%が原因不明)、精索静脈瘤、高プロラクチン血症、精巣炎、ムンプス精巣炎、精巣捻転症、停留精巣、停留精巣、クラインフェルター症候群などの染色体異常、その他化学素因、放射線、温熱、重金属、ダイオキシンなどの環境汚染
  2. 精路通過障害・・・男性不妊の約5~10%
    医原性(手術時)精管切断、炎症後精路閉塞、先天性精管欠損症、副性器の発育障害による閉塞(精巣上体、精嚢、前立腺、射精管)
  3. 性機能障害・・・勃起障害、射精障害(逆流性射精、射精不能)、高度の尿道、下烈、早漏、遺精、滑精
  4. 精子機能障害・・・精嚢炎、前立腺炎、精巣上体炎、免疫学的障害

女性が原因と考えられる場合にはいくつかのケースが考えられます。

  1. 貧血(ヘモグロビンなどの血液検査ではなく、身体に必要な血液の量の不足によっておこる、冷えや子宮内膜への給血不足など)がある場合
  2. 骨盤内の血流不足による場合
  3. 卵巣の働きや女性ホルモンの働きが崩れている場合
  4. 精神的なストレスによる心や身体に影響がある場合
  5. 妊活の高齢化にろる生理機能のや繁殖機能の低下
  6. お血がある場合(血液の流れが悪いことに起因する、月経血に塊が混じる、どす黒く 粘りけがある、目の周りや唇が黒ずむ、頭痛や肩こり、舌に青紫や赤紫、あるいはどす黒い斑点が現れたりする様な状態)
  7. 子宮発育不全がある場合
  8. 無排卵周期症や排卵障害がある場合

以上の様な要因が重なり合ったりする事も多く、一人一人に応じた対応策がとても大事になります。
今までに子宮筋腫や卵巣嚢腫、チョコレート嚢腫、子宮腺筋症、多嚢胞性卵巣、流産や高プロラクチン血症などホルモン異常、この他にも色々な病名で治療していたり、した事のある方の場合、漢方では同じ薬や食品はそれぞれ違います。それぞれ一人一人の症状に合った漢方や食品で養生していきます。

不妊症の原因の多くは、複数の原因が複雑に絡み合って不妊という症状が形成されています
赤ちゃんが欲しいと思っているにもかかわらず、なかなか妊娠しない場合には、その期間にとらわれず、早めに専門の相談をすることが大切になります。

子宮や卵巣などの生殖器官の働きを本来の調子に戻す

不妊症は、男性が原因の場合と女性が原因の場合、両方が関係している場合など、原因は様々です。
漢方では女性の不妊症は、下腹部のお血(おけつ)と冷えが原因と考えます。
お血(おけつ)と冷えが卵巣や子宮などの機能障害をおこし、排卵障害や受精卵の成熟を妨げたり、受精卵着床障害を招き、妊娠しにくい状態にしているのです。

下腹部のお血(おけつ)の有無は、左右斜め下を指で押さえてみるとわかります。
おへそから2cmほど下のところを、親指で強く押してみます。お血(おけつ)がないときは痛みませんが、お血(おけつ)があるととても痛みます。

体質的にお血(おけつ)になりやすい人もいますが、そうでない場合は、便秘が原因でお血(おけつ)になる方もいます。便秘の状態では、いつも留まっている便が腸に影響を与え、その部分で血の流れが滞って起こります。

また、人口妊娠中絶の手術を受けたことが原因で、不妊になることがあります。
手術を受けたことのより、その部分にお血(おけつ)が生じているのです。
手術後に子宮が炎症を起こし、その周囲にお血(おけつ)が生じ、血の流れの停滞が起こっていることがあります。

このように、お血(おけつ)が原因で不妊症になっている場合、「駆お血剤(くおけつざい)」と呼ばれる漢方薬が治療に用いられます。

また、下腹部の冷えやすい人は、生理不順や不妊になることがあり、妊娠しても流産しやすい傾向にあります。
冷えがあると水の流れが悪くなり、「水毒」の状態になることがあります。やせていて、胃下垂気味の女性は、冷えによって不妊症になりやすい傾向があります。このよう場合、冷えをとりのぞき体を温める漢方薬を用います。

このように、漢方薬はその人の体全体のバランスを整えて、妊娠しやすい状態にしていきます
また、人工授精や体外受精をする場合でも、前もって漢方薬を飲んで、精子や卵子、子宮などの状態を整えておくと成功率が高くなります。病院での検査で特に異常がないのに、なかなか妊娠しない方は、一度、漢方薬を試してください。何人もの「妊娠できました」とうれしいお便りをいただいております。

日常生活で気を付けること

まずは体を冷やさないことが大切です。下半身の冷えが、不妊症の原因になっていることがあります。
冬の寒い時期はもちろんのこと、夏場のクーラーにも気をつけましょう。クーラーが効きすぎた場所では、薄手のひざ掛けなどでクーラー対策をしましょう。

厚手の靴下や使い捨てカイロで、足を温めるのが効果的

体を温める方法は、足を温めるのが効果的です。厚手の靴下を使用したり、足先が冷えて眠れないときなどは、使い捨てカイロなどで温めるのもよいでしょう。その場合低温やけどには気をつけましょう。
お風呂で湯から手首を出しておくと、のぼせずに長湯ができますので、しっかり体を温めることができます。

また、体を冷やす食べ物をとり過ぎないようにしましょう。
生野菜や果物、アイスクリーム、ビールやジュースなどは体を冷やしますので、特に冷え性の人は、なるべく控えるようにしましょう。

極端にやせて体力のない人や、極端に肥えている人も妊娠しにくいようです。バランスのよい食事を取るようにして、体調に気をつけましょう。ビタミン不足は妊娠によい影響を与えませんので、ビタミン類を多く含んだ野菜を、毎日の食事に欠かさず摂り入れましょう。生野菜は体を冷やしますので、温野菜のほうがのオススメです。
貧血や冷えの予防には、鉄分が多く含まれた食品をとることも必要です。赤みの肉類、ほうれん草、小松菜、ひじきなどの海藻類に鉄分が多く含まれています。

そして、適度な運動で汗を流し、音楽を聴いたり、旅行にいったりなど気分転換をしてストレスをためように心がけ、心のバランスも整えましょう。

不妊症とは、妊娠を望んでいる男女が2年以上性生活を行っていても妊娠しない状態をいいます。
これは、健康な男女が避妊せずに性生活を送った場合、「80~90%のカップルが2年以内に妊娠する」という研究データがあるためなのです。
不妊症は、男性が原因である場合もあり、WHO(世界保健機構)のデータによれば、男性に原因がある場合の不妊症は、全体の約2割に上ります。
女性に原因がある場合は全体の約4割で、原因不明の場合が全体の1割あります。

一度も妊娠しない場合を原発性不妊症といい、1回以上妊娠経験があるのに、その後妊娠しない場合を続発性不妊症といいます。

過去にご相談いただいた症例

これまでご相談いただいた方の症例を、いくつか挙げさせて頂きました。

【症例1】福岡市にお住まいの27才、結婚半年

○初めてのご相談の頃の症状や気になる事

ひどい冷えが一番気になる。以前はバセドー氏病だったが、現在は異常なし。ホルモン検査も特に異常はない。
生理前にイライラ感があり、基礎体温は波がガタガタしている。排卵のある月と無い月が交互にやってくる。
毎月生理の時にレバー状の塊が出る。胃腸が弱くBMIが17と低め。

○アドバイス

  • 胃腸を強めて、血液を増やしていきましょう
  • ストレスが強い為、ストレスを緩和して発散出来る様にしましょう
  • ホルモンが上手に働ける様にして卵を育てましょう
  • 念の為に卵管造影をうけてみた方が良いでしょう

○妊娠までの経過

漢方を始めてから2ヵ月経つ頃から、月経時のレバー状の塊が出なくなり、ドロっとしていたのが少しサラサラになってきて、生理前のイライラ感のPMSもなくなって来ました。
冷えは少し軽減した感じだが、まだまだ冷える。その頃、卵管造影を受けると詰まりがあるので、卵管鏡手術をしました。その2ヵ月後、妊娠の報告がありました。しかし、妊娠初期から不正出血が続き入退院を繰り返し、仕事も休職したりと気分がふさぎこみがちでしたが、電話やメールでお話したりしながら妊娠を継続、無事に可愛い女の子を出産しました。


【症例2】福岡市にお住まいの35才、結婚1年目

○初めてのご相談の頃の症状や気になる事

以前、チョコレート嚢腫の手術を受けて、今は子宮筋腫があるが、病院の先生からは、妊娠には問題の無い位置と言われている。血液のホルモン検査は問題は無い。御主人の精子の数が少なめと言われている生理痛が酷く、冷え性で寒がりで冬はカイロが手放せない。風邪をひきやすく肩こりがひどい。

○アドバイス

  • 血液を増やして、お血(血液の流れが滞って汚れている状態)を改善していきましょう
  • 御主人も一緒に腎精不足(人間が生きてゆくうえで必要な根本的な物質の不足)を補っていきましょう
  • 良い卵を育てましょう

○妊娠までの経過

漢方を始めてから1ヵ月もすると、月経の出血量も増えてきて、冷えが楽になってきて、5ヵ月が経つ頃、自然妊娠されました。子宮筋腫の位置も問題なく成長しました。
お産は前置胎盤の為、帝王切開となりましたが無事出産され、ついでに内膜症もきれいに取り除いていただきました。ドクターからは「よくこんな状態で妊娠出来たね」と言われたようです。


【症例3】福岡市にお住まいの41才 結婚して9年目

○初めてのご相談の頃の症状や気になる事

先月までに人工授精を3回受けた。次は体外受精を勧められたが卵巣が腫れているという事で、しばらく延期になった。冷え性でレバー状の月経血が毎月でて、基礎体温はギザギザが多く、低温期が長く黄体期が短い。BMIが33と高め、ホルモン検査は受けていない。御主人の精子の運動率が低い。

○アドバイス

  • ホルモン検査を受けてみましょう
  • 御主人の精子の改善をしていきましょう
  • お血(血液の流れが滞って汚れている状態)の改善をしていきましょう
  • 腎精不足(人間が生きてゆくうえで必要な根本的な物質の不足)を補いましょう
  • 良い卵を育てましょう
  • 食養生で少しダイエットをしましょう

○妊娠までの経過

基礎体温表のギザギザは、3ヵ月すると波が小さくたってきました。4ヵ月経つ頃にホルモン検査ではFSHが正常値よりやや高めと言われ、病院より体外受精を勧められて受けたが残念な結果でした。それから暫くは体外受精もお休みにして、初来店されてから1年5ヶ月目に体外受精を受けて妊娠の報告をいただきました。


【症例4】

○初めてのご相談の頃の症状や気になる事

32才で結婚してすぐの頃に妊娠したのですが、稽留流産になり3年が経ちました。
その後、子供が欲しいとは思っていたのですが、二人共、仕事が忙しくタイミングをとる機会も少なくなっていました。
体外受精も視野に入れて訪れた病院の検査では、特に異常も無く御主人の精子の状態も良好でした。
気になる事と言えば、胃腸が弱くBMI値が18以下という事くらいでした。

○アドバイス

  • 胃腸を強めて、血液を増やしていきましょう
  • 普段から肌の触れ合いを大事にしましょう
  • 11時には眠るようにしましょう

○妊娠までの経過

消化吸収の弱さを漢方で補いながら、食養生をしていただきました。御主人も協力的で一緒に勉強をしていただきました。どうしても一度、流産を経験すると心配や不安が増してしまいます。そんな不安感を御主人のサポートで上手に乗り越えて前向きに思えるようになってきました。
妊活を始めて半年が経つ頃には、タイミングの回数も増えてきました。そんな頃に妊娠の報告をいただき、無事に出産されました。


【症例5】

○初めてのご相談の頃の症状や気になる事

38才で結婚して、40才を前にして体外受精を一度受けた後に、卵巣が腫れて水が溜まったので、しばらく治療はお休みする事になり、体調を整えようと来店されました。

○アドバイス

  • ホルモン治療で働き過ぎの卵巣を休めて、自然に排卵できるのを待ちましょう
  • 腎精不足(人間が生きてゆくうえで必要な根本的な物質の不足)を補いましょう
  • 良い卵を育てましょう

○妊娠までの経過

現代社会の時間に追われて、ギスギスした生活を送っていると忘れがちな事も多くなります。
半年間、治療のお休みの間にリラックスして過ごせたのが幸いしてか、自然妊娠できました。


【症例6】

○初めてのご相談の頃の症状や気になる事

結婚して1年半で29才になります。御夫婦は赤ちゃんはもう少し、のんびりで良いと考えていましたが、周りからの赤ちゃんコールに傷ついて悩んでいました。すると余計にタイミングをとる事が恐怖になっていってしまいました。
ホルモン検査や子宮、卵巣は正常でしたので半年間から1年間、「一緒に歩んで行きましょう」となりました。

○アドバイス

  • 「気」が落ちやすいので「気」を補い、「気」を発散しましょう
  • 「血」を補って身体をあたためましょう
  • 食事や生活面の養生をしましょう

○妊娠までの経過

半年の間にも体温はガタガタでストレスが高い事がうかがえました。タイミングも上手く取れていません。
お二人で話し合った結果、体外受精を受ける事になりました。
体外受精の際のつらいプログラムも、彼女のタイミングを取るプレッシャーに比べたら強い気持ちで臨めました。
採卵も胚盤胞までの卵が8個も取れて、そのうち一つを移植した結果、見事、妊娠です。

西洋医学での診断

不妊症の原因

【女性に問題がある場合】

  • 排卵障害
    卵胞刺激ホルモンの分泌低下などの原因で、卵巣内で卵胞が育たず排卵がない(無排卵)
    育っても排卵が定期的に行われない(排卵障害)
  • 卵管障害
    炎症が原因で、卵管が狭窄、閉塞し、卵子を子宮に送ることができなくなる。
  • 子宮に障害がある
    子宮筋腫や粘膜下筋腫が原因
  • 受精卵の着床障害
    黄体ホルモンの分泌に異常があると、子宮内膜が分厚くならず、せっかく受精した卵子も着床しにくくなる。また、子宮内膜症が原因で受精卵の着床に障害が起こることがある。
  • ストレスが原因
    環境や人間関係のトラブルなどが原因でホルモンバランスが崩れ、排卵障害がおこったり、無排卵になることがある。

【男性に問題がある場合】

精子減少症、乏精子症、無精子症、精子無力症など原因の9割が精子の問題です。その他に精管の閉塞や勃起不全、早漏などがあります。また、停留睾丸、流行性耳下腺炎、精索静脈瘤、流行性射精などが原因の場合があります。

不妊症の治療

多くの場合、原因に応じてホルモン剤、排卵誘発剤などを用いた薬物療法を行います。卵管や精管が閉塞しているときは、手術療法が行われる場合もあります。また、通常の性生活では妊娠が困難な場合、女性から卵子を取り出し体外で精子受精させた受精卵を、子宮に戻し着床させる体外受精と呼ばれる治療法もあります。

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