西洋医学での診断
正常な生理の場合は、25~35日の間隔で一定の期間、出血が見られます。
しかし、生理の周期が24日以内のものや35日以上のものなど短かったり長かったりする場合のものを生理不順、生理の周期が24日以内で月に2、3回月経が起こるものを頻発月経、周期が35日以上で年に5、6回しか月経がこないものを稀発月経といいます。
このような月経不順をそのまま放置しておくと、貧血や無月経という症状に発展していきます。
生理不順の原因
- 思春期、更年期(ホルモン分泌や卵巣機能が不完全であるために起こることがある)
- 疲労
- ストレス
- 環境の変化
- 不規則な生活
- ダイエット
- 肥満
- 運動不足
- 原因となる疾患がある場合(下垂体腫瘍、甲状腺機能亢進症などが考えられます)
生理不順の症状
- 月経回数の異常
- 1ヵ月に2、3回月経が起こる(頻発月経)
- 年に5、6回月経が起こる。(稀発月経)
- 貧血
- 肩こり
- 冷え症
- 頭痛
- 疲れやすい
生理不順の治療
- 基礎体温をつける
思春期の場合に起こる生理不順には、卵巣の働きがまだ完全でないために起こることもあるので、様子をみることがあります。そのためにも、基礎体温をつけておくと良いでしょう。 - 原因となる疾患がある場合は、その治療を行う。
- 環境を整え、ストレスを溜めないように工夫する。
- 栄養のある食事(ビタミンEなど)を、規則正しく摂取する。
- 適度な運動を行う。
- 薬物療法
漢方での診断
月経が早まる人
■気が足りない人
月経の量が多く、経血の色が薄い、気力がなくすぐ疲れてしまう方は、気を補う対応をします。
■熱がたまっている人
月経の量が多く色は紫色で粘っている、口が渇いていつもソワソワしているように感じる、便秘がちな人はこちらのタイプ。熱を冷ます対応をします。
月経が遅れる人
■血が足りない人
体がいつも虚弱で食欲がなく、栄養が補給できずに血が足りないタイプ。
食事やサプリメント、漢方などで血を増やす対応をします。
■体が冷えている人
体が冷えている人寒がりでむくみやすい人はこちらのタイプ。体をあたためて、余分な湿気を取り除く対応をします。
■気が滞っている人
ストレスが溜まっていて、気が滞っているタイプ。気をスムーズに流す対応します。
月経が不定期な方、早く来たり遅く来たりする人
■ストレスがたまっている人
ストレスによって、月経が不定期になっています。ため息が出たり、わき腹がはったり、胸のあたりが痛みがある場合は、それはストレス信号です。ストレスを緩和する漢方で対応します。
■精力が足らない人
腎虚といって生理をおこすパワーが少ない方がおられ、この場合は、それを補う事により対応します。