ダイエットで気をつけるべきポイント
■ポイント1:体重をきちんと管理しましょう
自分の肥満度を正確に知ることからダイエットは始まります。
肥満度を判定する最もポピュラーな方法は「BMI指数」です。
○「BMI指数」とは?
人の肥満度を表す体格指数のことで、BMIが22前後が理想的と言われています。
○「BMI指数」の算出方法?
BMI=体重(kg) ÷ 身長(m) ÷ 身長(m)
BMI値による肥満度 | |||
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やせすぎ | ふつう | やや肥満 | 肥満 |
18.5未満 | 18.5~25未満 | 25~30未満 | 30以上 |
体重管理には、食事の内容を細かくチェックすることも大切です。
「いつ」「どこで」「なにを」「どのくらい」「どんな気分で食べた」など食事の内容を細かく記録することにより、自分の食習慣がよりわかりやすくなるので、メモするようにしましょう。
■ポイント2:1日1万歩を目指しましょう
体脂肪を減らす良い方法は、頑張って無理な運動をするよりも、歩くことをオススメします。万歩計をつけて、自分がどのくらい歩いているのかチェックしましょう。 意外と普通の生活では歩いていないものです。
1日15~30分ほど、急ぎ足で歩くことが体脂肪を減らすコツです。
■ポイント3:規則正しい食生活に心がけましょう
夜遅い間食や食事は肥満のもとです。夜は早く寝るようにして朝食は摂るようにしましょう。
脂質は肥満の原因の一つではありますが、ホルモンや細胞膜の材料になったりと重要な役割を担っていますので、摂りすぎに気をつけながら、植物性脂肪や魚の油を中心に摂るようにしましょう。
成人が一日に摂取する必要なエネルギー量は、最低1300kカロリーです。各栄養素をバランスよく取るコツは、一日に食べる食品数を多く取ることです。一日30品目を目標にしましょう。
■ポイント4:肥満解消に良い食材を摂りましょう
食物繊維は水を含むと膨らむため、少し食べただけでも満腹感を味わえます。胃の中に留まる時間も長く、満腹感を持続してくれます。消化されないので、エネルギー源にならず、肥満の改善にとても役立ちます。
また、便秘の解消にも役立ちます。
食物繊維は、ごぼう、ほうれん草、サツマイモなどの野菜、しいたけ、えのきなどのきのこ類、わかめ、ひじきなどの海藻類に豊富に含まれています。
重要なエネルギー源の糖質は、体脂肪に変わりやすいので要注意です。しかし、必要なエネルギー源ですので、どの食材で糖質を取るべきかを工夫します。パン、砂糖、果物などよりはご飯をオススメします。
米のでんぷんは消化に時間がかかり、ゆっくりと吸収されるので血糖値も急に上昇せずに、体脂肪になりにくい特質があります。
またタンパク質は、皮膚や筋肉などを作り、ホルモンの原料となる大切な栄養素です。
しかし肉や魚は、動物性脂肪も多く含まれますので摂りすぎに注意しましょう。その点、豆腐や納豆などの大豆食品は、植物性たんぱく質が豊富に含まれています。また、大豆成分のレシチンは脂肪の代謝を促進しますので、ダイエットにはオススメの食材です。
漢方での診断
漢方薬の服用は食事療法、運動療法といっしょに行います。
漢方薬では肥満は、「食毒」「水毒」「お血」「気鬱」などの要因があると考え、それぞれの体質に合わせて処方します。
また、肥満症は「陰タイプ」と「陽タイプ」があります。
「陰タイプ」は新陳代謝が悪いために、体内に水分がたまりやすく、あまり食べていないに太ってしまいます。
「陽タイプ」は食欲旺盛で、カロリーを摂りすぎて太ってしまいます。
太っている人は便秘症の人が多く、漢方薬で便秘が治ると肥満が解消することが良くあります。