西洋医学での診断
肩こりは、筋肉の長時間緊張や疲労が蓄積されることによって起こります。筋肉は常に緊張しているものではなく、緊張と弛緩を繰り返し行っています。そのため、血流が良いと、肩こりを起こすことはありませんが、仕事などで同一姿勢を長時間とって作業をする場合には、肩の筋肉に緊張状態が続き血流も悪くなり、肩こりが発生します。
また、何らかの病気によって、その症状の1つとして現れる場合もあります。
肩こりが起こる病気
- 更年期障害
- 冷え性
- 精神的ストレス
- 肺結核
- 変形性頚椎症
- 低血圧、高血圧
- 貧血
- 心臓病 など
肩こりの症状
- 肩がだるい
- 重く感じる
- 肩がこわばる
- 突っ張るような感じがする
- 頭痛
- 手のしびれ感
- 嘔気、嘔吐
- めまい
肩こりの治療
- 生活環境
ストレスなどによるものの場合には、環境を変えることでストレス解消を図ります。
長時間同一体位をとる場合には、時々休憩を入れたり、体を少し動かしたりして筋肉の緊張を和らげます。
疲労からくる肩こりの場合には、休息を取ります。 - 温熱療法
ホットパックを用いて治療します。 - その他
マッサージ、適度な運動などを行います。
漢方での診断
中医学では、肩こりは血液の流れの悪い「お血」が原因とされます。
しかし、実際には血流の悪い人はもちろん、代謝の悪い低体温の方にも多く見られます。代謝が悪いと肩こりの原因、疲労物質の分解がうまくいかないため、溜まってしまうのです。
低体温ではなくても、冷えを感じている方(冷え性)にも多く見受けられます。
また、ストレスが溜まっていると、背中も凝ってきますね。血流を良くするものや、代謝を高めるもので対応します。