西洋医学での診断
アレルギー症状はたくさんの種類があり、皮膚(湿疹[しっしん]、アトピー性皮膚炎など)、鼻炎、せき(気管支炎、喘息など)、目(涙、かゆみ)の4つに大きく分かれます。
原因は各人が持っている免疫
免疫は、各人の体で有害なものをやっつけるシステムです。
体に悪い害を与える異物を追い出そうとしますが、時には、取るに足らないもの(たとえば花粉や牛乳など、本来人間に有害ではないもの)にまで過剰反応を起こして、「アレルギー症状、アトピー性皮膚炎」となったり、自分の体の組織を自分で敵だと思ってしまい「膠原病[こうげんびょう](自己免疫疾患)」になったりします。
■各人の持つ免疫
- 人間は、世の中にあるあらゆるものに異常な免疫を持つ可能性がある
- 牛乳、小麦など飲食物
- ハウスダストなどの呼吸で入るもの
- 金属など接触するもの
- 冷気など温度
- ストレスとアレルギー反応は関連がある(ストレスが多いと起こりやすい)
- 体力とアレルギー反応は関連がある(体力が落ちると起こりやすい)
- 不規則な生活とアレルギー反応は関連がある(生活が不規則だと起こりやすい)
- ダイエットとアレルギー反応は関連がある(必要以上のダイエットはアレルギーを引き起こしやすい)
アレルギー症状の治療
- 薬物療法
根本的に治すものはありません。出てきた症状にあわせます。- 皮膚(湿疹[しっしん]、アトピー性皮膚炎、その他)
かゆみ止め、皮膚炎症止め(ステロイド)、アレルギーの感受性を止める薬 - 鼻炎
鼻水止め、鼻の穴の炎症止め(ステロイド)、アレルギーの感受性を止める薬 - せき(気管支炎、喘息、その他)
気管支を広げる薬、咳止め、気管支の炎症止め(ステロイド)、痰を取る薬、アレルギーの感受性を止める薬 - 目(涙、かゆみ)
目のかゆみ止め、アレルギーの感受性を止める薬
- 皮膚(湿疹[しっしん]、アトピー性皮膚炎、その他)
漢方での診断
漢方医学ではアレルギーの主な原因は、「気」「血」「水」の異常だと考えます。
下記に挙げたものは一例ですが、それぞれに、「気」「血」「水」をポイントにして考えています。
気がよくないタイプ
空気(呼吸)や気力(本人の意識)に問題がある
血がよくないタイプ
血がきれいでない(アレルギー物質が多い)、血の流れがスムーズでない
水がよくないタイプ
体のリンパ液などの水分がよく巡っていない、胃に水が溜まって出ない
気がよくないタイプ
空気(呼吸)や気力(本人の意識)に問題がある