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すい臓ガンについて

癌・免疫

すい臓ガンとは

すい臓はちょうど、みぞおちから少し下がったあたりの、胃の裏側に左右に横たわるようにあります。
大きさは長さ15~20cm、幅3~4cm、厚み2cmくらいで、重さは120gくらいで、他の臓器に比べると、比較的小さな臓器です。
すい臓ガンとは、すい臓にできる悪性腫瘍のことで、患者数は年々増加傾向にあります

すい臓ガンの原因

すい臓ガンを発症した患者さんの既往歴で最も多いのは糖尿病で、全体の17%占めています。慢性膵炎からすい臓ガンを発症する患者も多く見られます。
これらはいずれもすい臓の病気であり、すい臓の障害とガン発症に関わりがあることが裏付けられています。
糖尿病とすい臓ガンの関係が注目されており、糖尿病患者が健常人に比べて極めて高い率ですい臓ガンを発症しやすいことがわかっています。
また、ガンが発症した後に糖尿病が悪化する患者さんが8%程度いることもわかっています。
すい臓は血糖値をコントロールするホルモンを分泌する臓器であるので、糖尿病の発症や悪化はすい臓ガンの発症を疑う大きな目安になるといえます。
すい臓ガンとしての症状が乏しい以上、日頃から血糖値を意識することが大切です。特に、体重増加や過食などの原因がないにも関わらず、糖尿病を発症したり、悪化した場合には、すい臓の何らかの異常を疑う必要があります。

すい臓ガンの症状

すい臓はお腹の奥深くにあり、早期のすい臓ガンに特徴的な症状はありません
すい臓ガンの方が病院へ来られた理由を調べてみると、最も多いのは胃のあたりや背中が重苦しいとか、何となくおなかの調子がよくないとか、食欲がないなどという漠然としたものです。このほかに、体重の減少などもよく起こります。
このような症状はすい臓ガンでなくてもいろいろな理由で起こるものです。

比較的すい臓ガンに関連のある症状として、体や白目が黄色くなる黄疸(おうだん)があります。
黄疸が出ると、体がかゆくなったり、尿の色が濃くなったりします。黄疸は、膵頭部にガンができて、胆管が詰まってしまったときに起こるのですが、胆石や肝炎などが原因の場合もあります。
その他、すい臓ガンができると、糖尿病を発症したり血糖のコントロールが急に悪くなったりすることがあります。

すい臓ガンの治療法

■外科治療

すい臓ガンの治療の中で最も治療効果が高いものは手術です。ガンを含めてすい臓と周囲のリンパ節などを切除します(リンパ節郭清(かくせい))。
ただし、手術が適応になる条件は、肝臓や肺などへの転移がなく、腹膜播種(ふくまくはしゅ)がなく、重要な臓器に栄養を運ぶ大きな血管にガンが広がっていない場合です。
手術は、膵臓ガンの位置や広がりによって、次のような方法が選ばれます。

  1. 膵頭十二指腸(すいとうじゅうにしちょう)切除
    膵頭部を中心にガンがある場合、十二指腸、胆管、胆のうを含めて膵頭部を切除します。
    切除後には、膵臓、胆管、消化管の再建(切除した部分をつくり直すこと)が必要になります。
    ガンが胃の近くにある場合は、胃の一部も切除することがあります。
    血管にガンが広がっている疑いがあるときは、その血管の一部も合わせて切除し、再建します。
  2. 膵体尾部切除
    膵体尾部のガンの場合、膵臓の体部と尾部を切除します。通常は脾臓摘出されます。
    切除後の消化管の再建は必要ありません。
  3. 膵全摘術
    ガンが膵臓全体に及ぶ場合は、膵全摘術が行われます。
    ただし、膵全摘は膵臓の機能がまったく失われてしまい、体への負担が大きいので、切除による治癒が期待できない場合には行われません。術後には、血糖をコントロールするためにインスリンの注射が必要となります。
  4. バイパス手術
    ガンを切除することができない場合でも、十二指腸がふさがって食事がとれなくなるのを防ぐために、胃と小腸をつなぐバイパス手術や、黄疸(おうだん)予防のために胆管と小腸をつなぐバイパス手術(胆道バイパス術)を行う場合があります。

■放射線治療

高エネルギーの放射線を患部にあてて、ガンをコントロールするのが放射線治療です。
明らかな遠隔転移はないものの、すい臓ガンが主要な血管を巻き込んでいたりして手術で取り除くことができない場合に行われます。
化学療法と組み合わせることで放射線の効果を高めることが期待できるため、抗ガン剤と併用されることが多く、その場合は化学放射線療法と呼ばれます。
化学放射線療法は、ガンが進行し、手術ができない場合における標準治療の1つとして推奨されています
より効果的な治療となるよう、抗ガン剤の量や組み合わせについてさまざまな研究がなされています。

■化学療法

血管を巻き込んでいたり、転移があったりして手術でガンを取り除くことができない場合や、再発した場合には、抗ガン剤治療が行われます。
これらの切除不能や再発したすい臓ガンに対する抗ガン剤治療には、疼痛(とうつう)などの症状を和らげる効果と、生存期間を延長する効果があることが証明されています。

一方、すい臓ガンを手術で取り除いた場合でも、一定期間抗ガン剤の治療を受けると、再発がしにくくなったり、生存期間が延長したりすることが最近明らかにされたため、手術後の抗ガン剤治療も広く行われるようになりました。このような治療のことを術後補助化学療法と呼びます。

すい臓ガンに有効な抗ガン剤には、点滴やのみ薬などいくつか種類があり、これらを単独で使用したり併用したりすることがあります。
抗ガン剤には副作用がありますので、体の状態やガンの状態を考慮した上で、適切な抗ガン剤治療を選択していくことになります。
担当医から、化学療法や術後補助化学療法の具体的な内容をよく聞き、不安な点やわからない点について十分に話し合った上で、納得できる治療を選びましょう。
すい臓ガンに対してさらに有効な治療法を開発するため、新しい抗ガン剤の研究も世界中で活発に行われています。

■黄疸や感染に対する治療

胆管が通過する膵頭部付近のガンでは、胆汁の流れが滞っていないか注意する必要があります。
ガンの影響で胆汁の流れが悪くなると、肝機能障害や黄疸が起こり、さらにうっ滞した(正常に流れず、たまってしまった)胆汁に細菌が感染すると胆管炎が起こります。胆管炎は悪寒や発熱を伴い、時にショックと呼ばれる急激な血圧の低下を引き起こすことがあるため注意が必要です。
また、黄疸や胆管炎の影響で、手術や抗ガン剤治療などが行えなくなる場合があります。そのため、うっ滞した胆汁を体外に排泄(はいせつ)するために「胆道ドレナージ」と呼ばれる処置を行うことがあります。
胆道ドレナージには、皮膚から肝臓を経由して胆管にアプローチする方法(経皮経管胆道ドレナージ:PTBD)と、内視鏡的に胆管にアプローチする方法(内視鏡的胆道ドレナージ:EBD)があります。
状況によって適切な方法が選択されますが、通常は身体への負担が少ない内視鏡的胆道ドレナージが推奨されています。

 
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