『世の中男性が弱くなってる・・・』この言葉よく聞きませんか?
環境ホルモンやストレス等で、男性が弱くならざるを得ない社会や環境があります。また昔と違って、学校や家庭でも男女平等が徹底し、強くなってはいけないと言われてきた現代男性は、急につよくなれないという声もよく聞きます。いづれにせよ強い男が望まれるときには、ポジティブに行きましょう。
男性はいつまでも元気でいられる
よく芸能人のニュースなどで、50代や60代で子供を授かったというニュースがありますよね。これは男性が元気なら、いつまでも元気な性生活ができるという証なんです。逆に若いのに全くダメという男性も多くいますよね。つまり、男性の能力は「年齢の差より個人差が大きい」と言えます。
健康な人のセックスは、一般的には1カ月に20代は5~8回、30代は4~6回、40代は4回、50代は3回、60~65歳は2回、65歳以上は1回と言われています。
性生活は、人生の大きな問題です。軽く考えたり、冗談感覚で済ませたりは出来ない、長い長い人生のテーマです。
西洋医学での診断
一般的に次の基準をはずれると、男性原因の不妊の可能性が増えます。
- 性器や意欲、体力のトラブル、性器変形、いわゆる「勃起しない」場合 例:インポテンツ
- 1回の射精量が2ml以下の場合
- 精液1mlあたりの精子の数が2000万以下の場合
例:無精子症(精液中に精子が一匹もいない状態)、乏精子症(精子の数が少ない状態) - 精子の運動率50%以下で、元気がなさすぎの場合
例:精子無力症、精子の運動率が悪い状態 - 精子の奇形率15%以上で受精の可能性が低い場合
例:精子奇形症 奇形の精子が多い状態 - 精液が流れるルートに障害がある状態の場合
例:睾丸から性器の先まで続く管のどこかがふさがっていたり、敗れている場合 - 睾丸が炎症を起こしている場合
例:睾丸に炎症があり、精子の生産や送り出しがうまくいかない(上記1~4の原因にもなる) - 精液の逆流の場合
例:睾丸から出た精液が、性器の先に向かうのではなく膀胱のほうへ流れてしまう
漢方での診断
漢方医学では、男性の「立たない」状態や男性不妊の主な原因は「腎」の異常だと考えます。
漢方の腎という言葉は、西洋医学での腎臓ではなく、下半身のほとんどの臓器や性器、体液のコントロールをする場所をすべてを含めて指し示す言葉です。つまり、下半身全般と体液のコントロールをうまく行えば「男性は強くなる」と考えるのです。
精力不足は、漢方で9分類されます。
- 寒がり型
顔面蒼白、寒がり、手足の冷え、むくみ、夜間に何回もおしっこに行く - 胃弱型
元気が無い、食欲がない、胃下垂、腹痛、下痢、軟便 - せき喘息類似型
喘息の場合や喘息ではないが息がぜいぜい言う、冷えやすい、薄い、たんがよく出る - 動悸型
胸がどきどきする、気が小さい、青白い、息切れする、疲れやすい - 火照り型
老けた顔、のどが渇く、おしっこの回数が多い、手足が火照る - 細目型
目が疲れる、目が乾く、視力が衰える、目がかすむ、めまい、頭痛、肩こり、おこりやすい - 乾燥型
空咳(淡なし)喘息、湿疹、かゆみ、アトピー、のぼせ - 短気型
イライラしている、不眠、息切れ、胸がどきどき、不安、几帳面な性格 - のぼせ型
ほほが赤い(りんごのほっぺ)、のぼせる、寝汗、手足が暑い格
東洋医学では、生活や性格に重点を置き、体質を加味して漢方を選びます。
それぞれの弱点を補強すれば、一時的でない体質改善ができ、一生続く性生活を充実させてくれます。