地球の表面は主に窒素や酸素などの大気におおわれています。大気の中には二酸化炭素などの温室効果ガスがわずかに含まれており、この気体は赤外線を吸収し再び放出する性質があります。
このため、太陽からの光で温められた熱(赤外線)は、地球の表面から地球の外に向かって放出されます。赤外線の多くは熱として大気に蓄積され、再び地球の表面に戻ってきます。戻ってきた赤外線が地球の表面付近の大気を温めることを温室効果といいます。
気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の報告書によると、温室効果ガス別の地球温暖化へ与える影響として、二酸化炭素76.0%、メタン16.0%と、この2つで92%を占めています。
そのほか一酸化二窒素やオゾン層破壊物質でもあるフロン類(CFCs、HCFCs)なども温室効果ガスに含まれます。
つまり、石油や石炭など化石燃料の燃焼によって排出される二酸化炭素が最大の温暖化の原因と言えるのです。
20世紀末頃(1986年~2005年)と比べて、有効な温暖化対策をとらなかった場合、21世紀末(2081年~2100年)の世界の平均気温は、2.6~4.8℃上昇、厳しい温暖化対策をとった場合でも0.3~1.7℃上昇する可能性が高くなります。
地球温暖化が進行すると気温が上昇し、海面の上昇、異常気象の増加、自然生態系への影響、感染症の増加、熱中症の増加など様々な問題が発生するのではないかと危惧されています。
生活の中で、私たち一人一人が地球温暖化防止を意識し、できるところから温暖化防止の取り組みを始めてみましょう。
- 冷房・暖房の温度を控えめに設定する
- シャワーを流しっぱなしにしない
- ポットやジャーの保温を控える
- 電化製品の主電源をこまめに切る
- 長時間使わない時はコンセントを抜く
- 自動車の利用を控えて、バスや鉄道、自転車を利用する
- 自動車利用時には、アイドリングストップなどの「エコドライブ」を心がける
- マイバックを持参して買い物を行う