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ハーブ界で大注目!松は何が凄い!?

先日、松の勉強会に参加してきました。はくすい堂では、松葉が入っている商品では松葉茶や漢方薬の「松寿仙」、松の樹皮が入っている健康食品ではイスクラの「爽月宝」や徳潤の「松康泉」などを扱っています。

実は松については、一般的な生薬の教科書には記載がなく、情報が少ない生薬です。『本草綱目』という生薬に関する代表的な古典では、「松葉は髪の毛を生やし、内臓を強化し、飢えず、乾かず、身が軽くなり長生きが出来る」と書かれています。

今回はそんな謎に包まれた「松」について解説していきます。

目次

  1. 松の概要
  2. 神事と松
  3. 松の有効成分
  4. お勧めの松葉の飲み方
  5. まとめ

1. 松の概要

山地に生息する赤松や海岸沿いに生息する黒松が代表的ですが、近くで見ることができる松はアイグロマツといわれる雑種です。

赤松は樹皮が赤く葉は柔らかい、黒松は樹皮が黒褐色で葉が硬い、アイグロマツについては樹皮が赤く葉は硬いといった特徴があります。

赤松や黒松は葉が2枚セットであることから夫婦円満の象徴として扱われてきました。

松のように葉が尖った針葉樹というのは、紫外線が当たり過ぎないように面積を小さくするよう進化を遂げています。そのため普通の植物より強い抗酸化作用を持った成分を含んでいます。

2. 神事と松

松の名前の由来は「神を待つ」から来ていて、神様が降りてくるように玄関などに飾られてきました。日本だけでなく、バチカンや古代エジプトでも同じように神事のために使われています。

寿命が非常に長く、例えば桜は50年ほどですが、松は500年と長いことから仙人の木と称されています。

また、松ぼっくりは脳の中心にある松果体(ホルモン分泌と関り、特に有名なのが睡眠に必要なメラトニンができる所)に似ていることから、宗教的な儀式の前に飲まれる等、昔から神秘的な力があると信じられてきたようです。

3. 松の有効成分

松にはたくさんの成分が含まれていますが、ここでは特徴的な成分のみ解説していきます。

(1) プロアントシアニジン

フラボノイド系のポリフェノールの一種で、強い抗酸化作用により細胞の酸化を防止する効果があります。同じポリフェノールの一種で抗酸化力に優れているといわれるアントシアニンの2倍ほどの抗酸化力を持っています。水溶性の有効成分です。

(2) 精油成分

松は精油成分も多く含んでいて、特に台風などで折れて腐らないようにピネンという成分が多く含まれています。ピネンはモノテルペンというグループの1種です。抗ウイルス作用もあるとされています。

他には同じく精油成分の酢酸ブルニルも自律神経の緊張を緩和する効果があるとされます。これらは多くの針葉樹に含まれ、森林の香りの元になります。リラックス作用があり不眠症に対しても注目されています。これらは脂溶性の有効成分です。

(3) クロロフィル

松は1年を通して葉を落とさない常緑の植物ですが、松葉に含まれるクロロフィルという色素は、人体にとっての血液色素であるヘムと似た構造をしているため「植物の血液」とも呼ばれます。体内でクロロフィルと鉄が結合することで、ヘモグロビンになります。脂溶性の成分です。

(4) クエン酸

松にはクエン酸も多く含まれることが分かっています。体内ではミトコンドリアがATPというエネルギーの分子を作っていますが、そのミトコンドリアにはクエン酸回路というものが存在しているため、クエン酸を取ることで代謝がよくなります。松に体を元気にする働きがある理由の1つはこのクエン酸だと考えられます。

4. お勧めの松葉の飲み方

松には脂溶性の成分が多く含まれているため、お湯を注ぐだけのハーブティーとしての飲み方では水溶性の成分しか摂ることができません。

(1) チンキ

脂溶性の成分と多く抽出するにはアルコール漬けにするチンキというやり方が良く、またそのアルコール度数をどのくらいにするかでどの成分を多く摂れるかが決まってきます。例えばアルコール度数30%では、プロアントシアニジンなど水溶性の成分を多く摂ることができ、アルコール度数70%では精油成分やクロロフィルを多く摂ることができます。

(2) 煎じ

アルコール漬けが難しい方は煎じをお勧めします。煎じると本来は油にしか溶けない成分が溶け出だします。これは松葉以外に例えばニンジンやトマトでも同じことで、お湯を注ぐだけでは色は変わりませんが、煮込むと熱エネルギーによって脂溶性の成分が溶けだして赤くなります。

松葉もお湯を注ぐだけだと色も味もほとんど白湯と変わりませんが、煎じることで脂溶性の成分も取ることができますし、味もしっかり出て美味しくなります。

5. まとめ

仙人の木と言われる松には貴重な成分が様々含まれています。ただ、アルコール漬けや煎じるのは面倒に感じる方もいらっしゃるかもしれません。

そんな方には漢方薬である「松寿仙」がお勧めです。松寿仙は赤松葉とクマザサ葉、朝鮮人参の3種類から構成されています。松葉に関しては、チンキによって抽出しているので有効成分をしっかり摂ることができます。

実は松が含まれている漢方薬は日本では松寿仙のみです。多くの方に愛用されている商品ですが、効能効果は滋養強壮とされていて個人的にはどこか掴めないところもありました。

松に関する講座を受け、成分について学ぶと様々な働きがあって結果的に滋養強壮の効果があるのだと感じました。

皆さまもご興味ございましたら松葉茶の煎じやアルコール漬け、松寿仙などをお試しくださいね。

松寿仙はネットでの取り扱いができない商品ですが、電話注文で全国にお届けができます。松寿仙や松葉茶をご希望の場合は、下記の電話番号までお問い合わせくださいませ。



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